松本短大生がオリジナル人形劇初上演

保育士の卵たち「心を育てたい」

松本短期大学(松本市笹賀)幼児保育学科で保育士を目指して学ぶ2年生8人が本年度、人形劇や紙芝居の上演、絵本の読み聞かせなどをするサークル「子ども文化研究会」を立ち上げた。「子どもの心を育てたい」と、まずはオリジナルの人形劇に取り組み、練習を重ねて今月初めて上演した。

准教授の山藤さん呼び掛け

保育園や小学校に出向いてボランティアで上演する東京の人形劇団に30年以上所属し、飯田市で開かれる国内最大規模の人形劇の祭典「いいだ人形劇フェスタ」にも毎年出演していた同短大准教授の山藤宏子さんが呼び掛け、関心がある学生が集まった。
上演した「ぼくたちのなつやすみ!」は、キャンプや花火を楽しむウサギやネズミなどの動物たちが、皆で協力することの大切さを伝える内容。サークルが活動を始めたのは5月。8人とも人形劇の経験はなく、物語や人形は山藤さんが作り、タイトルや人形のせりふ、動きなどは学生が考えた。どの役を演じるかも、それぞれの声質や立候補で決めた。
人形の細かいしぐさや、せりふに合わせる動きなどが難しく、仲間同士で見て、アドバイスしながら練習してきた。「子どもたちの興味を引き、自分たちも『見たい』と思うような作品作りを心掛けている」と、ネズミ役の小島千波さん(20)。

オープンキャンパスで披露

初演は8月5~8日の「いいだ人形劇フェスタ」の予定だったが、直前に松本圏域のコロナウイルス感染警戒レベルが「4」に引き上げられたため、主催者による規定で参加できなくなり、初舞台は同校で6日に開かれたオープンキャンパスに変更。訪れた高校生など約40人を前に演じた。
今後は紙芝居や絵本の読み聞かせ、パネルシアターなどにも挑戦する。「子どもの視点で『どうしたら面白くなるか』を考えて活動したい」とサークル長の新井仁深さん(19)。保育実習などで忙しいメンバーが、それでもサークルの活動に取り組むのは、「将来の保育士の仕事に生かしたい」という思いからだ。
「人形劇フェスタに参加できなかったのは残念だが、コロナが落ち着いたら、子どもたちの前で上演して楽しませたい」(新井さん)といい、上演の依頼を募っている。松本短大(TEL0263・58・4417)の山藤准教授へ。