朝日村の三村木工「ねずこ下駄」にレーザー加工

山雅とのコラボも好評

中信地方の特産「ねずこ下駄(げた)」を専門に作る三村木工(朝日村西洗馬)は、レーザー加工技術を使い、顧客の要望に応じて文字や模様をげたに施している。300年の伝統がある工芸品に、最新技術でアクセントを付けるアイデア。サッカーJ2松本山雅FCとコラボした製品も好評だった。

材料のネズコは、江戸時代に尾張藩が保護のために伐採を禁じた「木曽五木」の一つ。軽くて湿気に強く、げたにして履くと、さらさらとした感触が心地よい。
同社は1945年から作り続けるが、和装離れが進み、需要は減少傾向。「何とかしたい」と模索する専務の三村幸凡(ゆきひろ)さん(57)の目に止まったのが、レーザーで名札などの木工品を加工する動画だった。独学で機械をそろえ、昨年初め、製品化にこぎ着けた。
職人が焼きごてで印を刻む例はあるが、レーザー加工は珍しいという。機械はパソコン制御で、デザインの再現性に優れる。その特性は山雅バージョンで生かされ、細かいデザインのエンブレムがきれいに仕上がった。4月に2週間限定で販売すると116足が売れ、7月に再販売した。
「げたは和装に限らず、ジーパンなどカジュアルファッションに合わせることもできる」と三村さん。レーザー加工を入り口に、伝統品の魅力が現代に広まることを願っている。
同社は今後、イベントなどでレーザー加工の実演などを行っていきたいとしている。三村木工TEL0263・99・2307