松本の玄向寺 枯れたアカマツから地蔵尊

柔和で優しい顔立ちのお地蔵さまだ。長引くコロナ禍で気持ちが疲弊する中、思わずほほ笑んで手を合わせたくなる。
松本市大村にある玄向寺。昨年7月、境内で枯れた樹齢約400年のアカマツを伐採。残った切り株から、この地蔵尊は生まれた。
制作は中国・上海市の仏師に依頼した。高さは約40センチ。真ん丸のお顔はふくよかで穏やかな表情が印象的だ。胸の前で静かに手を合わせている。
地蔵尊はコロナ禍の状況を見ながら、切り株をくりぬいて作った穴に来年、安置する。上に屋根を付けるなどしたうえで、開眼法要を行う予定だ。
同寺の荻須眞教住職(77)は「木が枯れたことは切ないが、こうした形になって戻ってきてくれてうれしい」としみじみ。地域や子どもたちに親しまれるお地蔵さまになってほしいと願う。