レヴェテス・ソフィア・沙暢さん 本場ロシアへバレエ留学

観客を幸せにするダンサーに

世界で活躍するプロのバレリーナを目指す少女が、信州から本場ロシアへ旅立つ。
松本市城山のバレエスタジオ「Fouette(フェッテ)」に通うレヴェテス・ソフィア・沙暢(しゃのん)さん(15、深志3)。今春、山辺中学校を卒業したばかりだ。バレエは3歳から打ち込んできた。「もっとうまくなって成長したい」と3月、留学の道が開けるコンクールに挑み、チャンスをものにした。
留学先はウラル山脈の西麓のペルミ市にある「ロシア国立ペルミバレエ学校」。ロシア政府の奨学金を受け、今月から通う予定だ。
15歳で言葉も知らない異国の地へ。「厳しい環境でやっていけるのか」。期待と不安の中、家族や指導者、友達の励ましを受けて、新たな一歩を踏みだす。(坪田遼香)

バレエが大好き 10歳からプロ目標

レヴェテス・ソフィア・沙暢さんがプロを目指し始めたのは10歳のころ。レッスンを通して少しずつ自身の成長を感じ、それを褒められることの楽しさやうれしさからバレエが大好きになり、「ずっとずっとバレエをやり続けたい」と思うようになった。
プロになるステップとして留学を目標に掲げ、本格的に技術を高めるため、それまで通っていたバレエ教室から「Fouette」に移籍。留学に向けたレッスンを積んできた。
同スタジオのカリキュラムの一環でペルミバレエ学校日本校(千葉県印西市)主催の講習会等に参加した際、レッスン方法が合っていると実感。クラシックだけでなく、キャラクター、モダン、コンテンポラリーなどさまざまなジャンルのバレエを本格的に学べる点にも魅力を感じ、留学先の目標を同校の本校に定め、留学生資格がもらえるコンクールに挑戦してきた。
今年3月、都内で開かれた「Prix du Japon(プリ・ドゥ・ジャポン)エデュケーショナルバレエコンクール」に出場。見た目のよさだけでなく、基礎的な技術、感受性、メンタル面から将来性の有無などが審査され、新設の「ロシア連邦政府スカラーシップ推薦候補賞」を受賞。ペルミバレエ学校への留学が決まった。
奨学金を受けられるためレッスンなどの学費は無償だが、生活費などその他の費用は自費だ。ソフィアさんは「今までお金がかかるバレエを応援し協力してくれた両親には感謝したい。今までたくさん支援してきてもらったから、自分でできる分は自分で賄おう」と決め、中学を卒業してからはアルバイトで留学費用を稼いできた。
もともとメンタルが強くなく、指導を受けている宮内斐とみ先生に注意されたり、やろうとしてもうまくいかない悔しさですぐ泣いてしまったりしていたというソフィアさん。同スタジオで学び、留学を経て活躍しているプロもおり、「先輩たちに追いつきたい」との思いで自分を奮い立たせてきた。宮内さんの指導は厳しいが「すごく愛を感じる。バレエの楽しさ、厳しさを教えてくれた」と感謝する。
レッスン以外の時間も、将来活躍する姿を想像したり、食事制限やトレーニングを行ったりと、バレエに夢中なソフィアさん。留学を経て近い将来プロになり、「ダンスを見に来てくれた人が幸せな気持ちになるような、そんなすてきなダンサーになりたい」と夢を描いている。