自分に合う漢方薬知って 内科医の石川さんが著書出版

松本市島立の石川醫院院長で内科医の石川晶三さん(58)が、「漢方で冷え・ストレスのないからだへ」を東洋出版(東京)から出版した。漢方薬の効能や特色などをまとめ、風邪や頭痛、下痢など身近な不調への処方例を紹介している。

冷え・ストレスのないからだづくりを

92種類の漢方薬を表にまとめ、読み方からそれぞれに含まれる生薬まで詳しく記した。症状は26例を選び、140人余りの患者の様子と処方した漢方薬、服用後の経過などをつづった。新型コロナウイルスワクチン接種後に「桂枝湯(けいしとう)」で副反応を鎮めた例も添えた。
更年期の不定愁訴(原因がはっきりしない不快感の訴え)や鉄欠乏性貧血、発汗異常やむくみなども取り上げ、症状の改善だけでなく効果がなかった場合など試行錯誤の過程も紹介。体験を公表し、共有することで漢方薬への理解がより高まることを目指したという。
石川さんは、多くの身近な不調の元には冷えとストレスがあると着目。漢方薬で体を温めたり、情動のバランスを整えたりなどして自然治癒力を高めることに力を注いできた。
これまで電子書籍を含む2冊を執筆し、医師への漢方薬の啓発にも努める。今回は専門用語を分かりやすい表現にするなど一般の人が読みやすい内容にした。各ページには自身が描いた植物画の挿絵も入れ、「体調不良で困っている人が自分に合う漢方薬を知るきっかけになればうれしい」と言う。
A5判254ページ、1650円。市内の書店と同院で販売。同院TEL0263・47・1832