山岳画最高峰の作品を 10月6日まで二人展

安曇野市穂高有明の安曇野山岳美術館は10月6日まで、「山岳画最高峰二人展」と題した作品展を開いている。山を含む風景画家で版画家だった吉田博(1876~1950年)と、現場主義の山岳画家、足立源一郎(1889~1973年)の作品を展示。19日には吉田の孫で版画家の司さん(東京都)の講演会を開く。
吉田博は明治から昭和にかけて活躍。欧米での評価も高かった。1920年ごろから穏やかな画風の木版画の制作に力を入れ、36年、日本山岳画協会結成に加わった。
第一展示室には、吉田の木版画35点と油彩画5点が並ぶ。作品の横に、「人気投票シール」を貼る紙が添えられており、これまでに多いのはいずれも木版画の「レニヤ山」や「剱山の朝」「黒部川」など。この一つ「レニヤ山」は米国の高峰が題材で、手前に杉林や高山植物、後ろにそびえる山を映す雪解け水を配した構図だ。
第二展示室は、岩壁にザイルでぶら下がってスケッチをしたというエピソードを持つ足立の油彩画21点が主。館所蔵の作品群で、人気作「北穂高岳南峰」や「シャモニー針峰群」などが並ぶ。
岩佐峰子副館長は「かねてから希望していた二人展が実現できた」と喜ぶ。
19日の講演会は午後1時から。司さんが祖父の思い出などを話す。定員は申し込み先着20人で、入館料が必要。
二人展は午前10時~午後4時。一般600円、中高生300円。木曜休館。同館TEL0263・83・4743