紅茶講師 島聡美さん 魅力と癒やし知って

産地や茶葉によって味、色合い、香りも大きく異なる紅茶。この奥深い紅茶の世界に魅せられ、ブドウ農園の家業の傍ら紅茶の講師として活動している塩尻市宗賀の島聡美さん(58)。コロナ禍の今だからこそ少しでも多くの人が紅茶で癒やされてほしい|と願い、その魅力を伝える。
東京都出身。高校卒業後、母の実家がある塩尻市に就職し、ブドウ農園に嫁いだ。14年前に夫が経営を引き継いだのを機に、農薬も化学肥料も使わない、完全オーガニックのブドウ作りを始めた。
家業に加え、3人の息子たちの子育てと家事、介護にも追われる毎日。息抜きのお供はもっぱらコーヒーだった。食にはこだわりがあり、ケーキもよく手作りしていた。「将来カフェを経営できたら」。そんな漠然とした夢を持っていたが、友人に誘われて行った紅茶教室で「春摘みダージリン」に出合い開眼。「薄緑色の澄んだ色でとてもおいしく、今までの紅茶のイメージが覆された」
一念発起し、名古屋に拠点のある「日本リビングコーディネート協会」の講座に2013年から月1回通い、講師の資格を取得。17年からは、主にカフェでの出張教室やイベント出店で、紅茶の基礎知識やおいしい淹(い)れ方などを教えてきた。
所属する協会が名古屋市の「ノリタケの森」で毎秋開いている、10種類もの紅茶を楽しむ催しにもスタッフとして参加する。
昨年、コロナ禍で活動に制約も増える中で自宅を改装、ティーサロン兼教室を設け、単発の個人レッスンも始めた。島さんが使う紅茶は、自身のブドウ園と同様、無農薬にこだわり、インドやスリランカの産地から仕入れたものばかりだ。
抗菌作用やリラックス効果もある紅茶。「テーブルコーディネートや合わせる菓子など、いろいろな楽しみが広がる。多くの人に紅茶の癒やしを知ってほしい」。