“楽しく健康!”歌う医学生

人の全体診る医師目指す 海老原弥南さん

松本市の信州大医学部5年、海老原弥南さん(22、茨城県出身)は、友人と組む弾き語りユニットのライブ活動や、アルバイト先の銭湯で開くヨガ教室などを通し、市民の健康づくりを促している。「医学生として、地域住民と医療をつなぐ架け橋になりたい」と、持ち前のフットワークの軽さで奮闘中だ。

ゆるく面白く病気予防

「皆さん、カルシウム取ってくださいねー」。毎日曜に朝市が開かれる松本市の浅間温泉広場で8月、海老原さんと看護師の戸村愛さん(24、長野市)による「信州えれきてる連合」の歌声が響いた。ギターを弾きながら骨の形をした手作りのマラカスを振り、栄養摂取や適度な休養の大切さを歌うオリジナル曲を演奏。「ゆるい」雰囲気で朝市の出店者や客をなごませた。
2人は医学部軽音部で出会い、3年前にユニットを結成。「楽しく健康!」をテーマに活動し、海老原さんが作詞、戸村さんが作曲する。糖尿病の予防啓発ソング「DM(糖尿病)レボリューション」は、血糖値を“恋”に例えて説明した曲だ。
これまで松本市医師会医療センターや、フリーマーケットなどのイベント会場で演奏を披露してきた。2人は「病気予防につながる面白い歌を作り、見る人を元気にするライブがしたい」という。

銭湯で月2回ヨガ教室

海老原さんは昨年、趣味で続けていたヨガのインストラクター資格を取得。番台のアルバイトをしている松本市の銭湯「菊の湯」(中央3)で、月2回の教室を始めた。
会場は2階の畳敷きの休憩室で、少人数でアットホームな雰囲気。参加者に合わせてテーマや強度を変えて指導し、初めての人や男性にも「気軽に楽しめる」と好評という。「自身の体をコントロールする感覚を体験してもらえたら。健康につなげてほしい」と海老原さん。
菊の湯では、ウオーキングを勧める「お散歩マップ」作りにも取り組む。また9月から、あづみ野エフエムの昼の番組に月1回の出演を依頼され、自身の活動や健康に関する話題を発信しようと準備している。
総合診療など、人の全体を診る医師を目指す海老原さん。「地域社会で人とのつながりを持ち、病院に行くほどではない、ちょっとした体の不調や悩みを相談できる存在になりたい」と話す。
ヨガ教室は毎月第2、4日曜の午前10~11時。定員4人で予約制。参加費1回1000円。菊の湯TEL0263・32・1452