松本市のデザイナー NanaAkuaさんに聞く─ 親子で楽しむ 立体プラバン作り

プラスチックの板にマーカーで絵を描き、トースターなどで熱すると縮んで出来上がる「プラバン」。キーホルダーや小物などいろいろなものにアレンジでき、親子のおうち時間の遊びにもってこいです。平面的なプラバンが主流の中、花びらを重ねるなど立体的な作品にいち早く取り組み、本も出版する松本市のデザイナーNanaAkua(ナナアクヤ)さんに、花のブローチの作り方を聞きました。提供いただいた型紙と共に紹介します。

花のブローチの作り方

【材料】
・厚さ0.3㍉のプラバン(片面やすりがけ済み)
・油性マーカー、色鉛筆などの着色材
・エタノール(希釈用)
・キッチンペーパー、はさみ、穴開けパンチ、多用途接着剤、金属製計量スプーン
・ブローチ用の金具
・アルミホイル・フェルト
・綿製手袋

【作り方】
(1)プラバンに型紙を写す。熱で消える「フリクションペン」が便利。型紙をぎりぎりに配置すると無駄が出ない。
(2)線に沿って切り取る。刃先で切ると先端箇所が割れるので、特に中心部に向けて切るときは何度もはさみを入れたり、刃の中心部から付け根部分を使ったりする。切れ味の良いはさみを使って。
(3)小さく折り畳んだキッチンペーパーの中央部分に、好きな色の油性ペンを押し当てて色を付け、そこにエタノールを含ませてプラバンのやすりがけ面に塗り広げる。2~3色混ぜると色に深みが出る。
色を足しながら花びら全面に塗り広げたら、色鉛筆でアクセントになる線を描く。葉っぱはキッチンペーパーを交換して同様に行う。こちらは色鉛筆の線引きは不要。
◎ワンポイント 縮むと色が濃くなるので、仕上がりイメージより薄く着色する。
(4)花芯を作る。手のひら半分ほどの端材に色付けした後、穴開けパンチで抜く。ヒマワリなら20個ほどが目安。
(5)手袋をはめ、予熱したオーブントースター(160~180度)にアルミホイルを敷き、その上に花びらを載せて加熱する。花芯は全部一緒に、その他は一つずつ加熱する。
(6)数秒で縮まり始める。動きが止まったら、すぐに取り出し成形。指先だけでも曲げられるが、花びらは金属製の計量スプーンのような型に押し当てると均等に丸まる。葉っぱは指先だけで形を作り、花芯は成形不要。
(7)ブローチ用の金具にフェルト、葉っぱ、花びら、花芯を接着剤で貼る。小さい花芯はつまようじを使うとスムーズ。

【注意点】
・加熱作業ではやけどをしないよう、綿製の手袋をはめて行う。
・子どもがトースターを使うときは大人と一緒に。
・加熱中はプラバンがぐにょぐにょするが、動きが止まるまで出さない。
・加熱時に熱でガスが発生する恐れのある絵の具やマニキュアなどは使わない。

小6の娘と挑戦 面白い!
材料は100円ショップなどで

ナナアクヤさんに教わりながら小学6年生の娘と挑戦してみると本当に面白い!同じ花でも色の付け方や成形の加減で趣の違うものになりました。娘は「色を塗ったり形通りに切ったりしている時が楽しい。焼いて取り出した時は緊張したけど、出来上がりがきれいでうれしかった」と喜んでいました。
プラバンの材料は100円ショップやホームセンターなどで入手できます。板の種類は透明、白、黒、蓄光、フロスト(やすりがけ)、インクジェットタイプなど。厚手(0・4ミリ)はキーホルダー、0・2~0・3ミリは花など繊細な作品に向いています。
ナナアクヤさんは「『こうじゃなきゃいけない』という決まりがないところがプラバンの魅力。失敗しても熱を加えると縮むので気になりません。完璧を目指さなくても、自分なりのやり方が思った以上にうまくいくこともあります」。ウェブサイト=QRコード=で作品を見られます。

「ナナアクヤの魅惑のプラバンアクセサリー」(日本ヴォーグ社)を抽選で3人にプレゼントします。22日までに「MGプレスイクトモ本プレゼント係」へ。応募方法などは3面に。

【NanaAkua(ナナアクヤ)】
武蔵野美術大学短期大学部空間演出デザイン専攻卒。企業内デザイナーなどを経て独立し、現在はクリエイティブユニットnanabo(ナナボ)の代表。東京と松本を拠点に、さまざまなクラフトワークショップの企画、イラスト制作、グラフィックデザインなど幅広く活躍中。プラバンアクセサリーの本は11冊(海外翻訳4冊含む)発行。