イラストレーター・伊津野果地さん 個展で新旧作展示

安曇野市穂高のイラストレーター伊津野果地(いづの かじ)さん(50)は26日まで、松本市では初となる個展を、同市元町1の書店「本・中川」で開いている。自己紹介も兼ね、新旧作を合わせた約70点の水彩画や木彫、版画を展示している。
「絵は得意ではなかった」と言う伊津野さんは愛知県出身。東京外国語大イタリア語学科を卒業後、美術史を勉強する中で創作技法を試したのをきっかけに絵を描き始めた異色の経歴を持つ。自作品の他、児童書の挿絵も多く手掛け、12年前に安曇野へ移住した。
今展では伊津野さんが「未知で好きだ」という猫とUFOを組み合わせた絵や、中世の礼拝堂に描かれた「美徳」をイメージした版画、グリム童話「ラプンツェル」の一場面を描いた木彫など、どれも物語を感じる作品が並ぶ。
展覧会名は「WONDERERS AND WANDERERS(ワンダラーズ・アンド・ワンダラーズⅢ」。Wondererは「驚嘆、称賛する人」、Wandererは「放浪する人」の意味だ。
現代は短いメッセージの情報が多く、一つの物事を味わう時間もない。またコロナ下で自由にさまようことも難しいと言い、「本来はそれらに価値があることを忘れないようにしたい」。
作品はすべて販売している。正午~午後6時(金、土曜は7時)。21、22日休。同店TEL0263・33・8501