天然繊維「からむし」学ぶ

天然繊維として縄文時代から使われてきた「からむし」について学ぼうと、中信地方の有志が10月16日、からむしについての映画上映会と交流会を、国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区(安曇野市)内の「あづみの学校多目的ホール」で開く。
カラムシは苧麻(ちょま)や青苧(あおそ)とも呼ばれる多年草。その繊維で作った衣類は通気性、吸湿性、速乾性に優れる。明治以降、養蚕の盛況や化学繊維の普及などに伴い栽培は衰退したが、福島県昭和村では1971(昭和46)年以降、伝統的な栽培や織りの技術の保存、継承に注力。同村のからむしは新潟県の越後上布(じょうふ)や小千谷縮(おぢやちぢみ)の原料として使われている。
上映作品は、民俗文化映像研究所(東京)が88年に制作した記録映画「からむしと麻」(60分)。上映に先立ち、昭和村のからむしについて著書がある菅家博昭さんの講演と、菅家洋子さんのからむし織の実演がある。
昼食を挟んで交流会を開催。(1)栽培や採集(2)糸作りや織り(3)地域連携による産業化(4)次世代への継承-の各テーマによる分科会形式で行う。
会場には麻績村、大町市美麻、安曇野市明科、木曽町開田高原など、各地で今も作られているからむしや麻の糸や織物、道具などを展示する。
企画発起人の宮嶋通江さん(81)は「植物の繊維という自然の恵みを取り入れた暮らしをもう一度見直し、再び生かしていく方法を、参加者と一緒に考えたい」と話す。
午前10時開会、交流会終了午後3時。参加費1000円(公園入園料が別途必要)。定員60人で、9月30日までに同公園(TEL0263・71・5511)に申し込む。内容に関する問い合わせは宮嶋さんTEL080・1007・6840