写真で表現した信州の自然の姿

安曇野市豊科南穂高の田淵行男記念館は11月7日まで、共に県風景写真家協会に所属する中村徹さん(75、松本市岡田町)と原和明さん(73、同市神林)の写真展「信州四季光彩」を開いている。手間と時間をかけて自然と向き合う姿勢が共通する2人の力作32点が並ぶ。
中村さんは「原さんも同じだと思うが、普段から光の入り方を意識している」と話す。「静寂な朝」は桜が咲くころ、朝霧の立つ時間から川の近くで待ち、太陽が出て土手の桜や川面が淡いピンクの光に輝く瞬間を捉えた。「晩秋の景」は、霧のカラマツ林を背景に、手前に見えるマユミの赤い花に光が当たった時にシャッターを切った。
原さんの「天空『朝のひと時』」は、美ケ原高原で撮影した作品で、捉えるのに3年かかったという。大きな朝日の下、光を浴びる1本の木と牛たちが題材で、「『天空の牧場の1日が始まる様子』とでも見てもらえれば」。「晩秋の湿原」は、霜が降りた湿原に朝日が当たり、コナシの残された葉と、クサモミジが黄金色に輝く姿を写した。
2人とも撮影に時間を注ぐほか、講座などを通じて愛好家の写真技術向上に力を貸している。「多くの人に信州の素晴らしい大自然を身近に感じてもらいたい」が2人の共通の気持ちという。
午前9時~午後5時、祝日以外の月曜と祝日の翌日休館。高校生以上310円。同館TEL0263・72・9964