小学生ソフトテニス県ルーセント杯 女子ペア 全学年制覇

女子4年決勝 巧みにボールを打ち返す宮本(右)・平林組
女子5年の部を制した横澤(右)・北澤組
女子6年の部を制した南原(右)・中井組

小学生ソフトテニスの第17回県ルーセント杯学年別大会は25日、松本市浅間温泉庭球公園で開いた。男子18組、女子34組が出場し、関係分は女子4年であずみ松川ジュニアクラブの宮本あおい・平林千ち優ひろ(ともに松川)組、同5年であづみ野クラブの横澤実桜(みお)(穂高北)・北澤結奈(穂高南)組、同6年で朝日クラブの南原葵衣(あおい)(朝日)と岡谷JSTCの中井千陽(ちはる)(下諏訪南)のペアが、それぞれ優勝した。
7ゲームマッチ。男女とも4~6年の学年別で、男子は決勝リーグ、女子は2~3組の予選リーグと予選各1~3位による決勝トーナメントで争った。
女子4年の宮本・平林組は、準決勝で朝日クの吉田香春(朝日)・野村梨乃(山形3)組をゲームカウント4-0で下し、決勝は大西珠稟・桃澤一歩(サービスエース飯島)組と対戦。ジュースになった第1ゲームを逆転で先取すると、息の合ったコンビプレーでミスもなく、第4ゲームまで怒濤(どとう)の14連続ポイントを挙げ、4-0で圧勝した。
1年生の時からペアを組み、切磋琢磨(せっさたくま)して技術を磨いてきた2人。「風の力を利用して、ボールを打つ方向や力を加減したのがうまくいった」と、初めての優勝を喜んだ。
女子5年の横澤・北澤組は、決勝で同じクラブの有賀惟歩(ゆあ)(穂高北)・三枝陽奏(ひかな)(穂高南)組と対戦し、「互いに手の内を知っているのでやりづらかった」と北澤。後半2ゲームは再三ジュースに持ち込まれるなど競った展開に。4-1で勝ったが、横澤は「相手のミスに助けられた。思うようなプレーができなかった」と満足せず、「もっとプレーの精度を高め、自らポイントを奪えるようになりたい」と課題を口にした。
女子6年決勝は、県小体連の主催大会で今季ここまで3冠と無敵の南原・中井組が、サービスエース飯島の田中愛実・宮下慶組と対戦。県選手権(5月)では準決勝で2ゲームを失うなど、唯一苦しめられた相手に今回も苦戦し、第1ゲームを先取後に2連続ゲームを奪われ、その後取り返すも第6ゲームを失い3-3に。7点先取のファイナルゲームを7-4でものにして競り勝った。
「風が強くて序盤にペースが崩れた」という2人だが、声を掛け合って修正し、最後はコンビプレーで接戦をものにした。南原は「最後まで諦めず、2人で力を合わせた。何とか勝ててよかった」と胸をなで下ろした。
男子の関係分は、5年の部であずみ松川クの堀晴空(豊科北)・平林由悠季(松川4)組が5勝1敗で2位、4年の部であづみ野クの島田蒼也・中村湊(ともに穂高南)が2勝2敗で3位に。
大会は昨年、コロナ禍で中止され、2年ぶりの開催。男女とも4年は上位2組、5年は同6組、6年は同8組が12月に石川県で開く北信越インドア大会に進む予定だったが、年末のコロナ感染再拡大を懸念する石川県連盟は、北信越大会の中止を決めた。