松本国際高校ラグビー部 単独チームで目指す「花園」

部員そろい新たな境地へ

プレーする15人が、歯を食いしばり、スクラムを組む。体を張ってタックルしたり、ボールを奪ったり…。見ている方も思わず力が入るのが、ラグビーの魅力だ。
今年で創部8年目を迎えた松本国際高校ラグビー部。部員は過去最多の17人となり、ようやくチームを組めるようになり、3日に開幕する第101回全国高校ラグビー大会県予選に、初めて単独チームとして出場する。
松本市内の高校が単独で同大会に出場するのは、1999年の松本県ケ丘以来、22年ぶりだ。これまで部員不足で他校と合同チームを組んできたが、今春入部した新人4人に加え、他の運動部で活躍した3年生らが助っ人として加入した。
目指すはもちろん、高校ラグビーの聖地、花園ラグビー場(大阪府東大阪市)だ。

松本国際高校ラグビー部は2014年4月、前身の創造学園高校時代に創部した。当初は2年生有志3人が同好会でスタートし、その2年後、部に昇格。しかし、これまで部員は3学年合わせても10人にも満たず、試合に出るには他校と合同チームを組まざるを得なかった。
ルール上、合同チームはどんなに強くても「花園」には出場できない。主将としてチームを引っ張る3年生の一橋京佑さん(18)は「だからこそ、今回単独チームで出場できるのは本当にうれしい。出るからには勝って花園の芝を踏みたい」と闘志を燃やしている。
昨年の第100回大会は都市大塩尻高を含む計6校の合同チームで県予選に出場し、飯田高に0-76で大敗した。今年の県総体(5月)も7校の合同チームで挑んだが、初戦敗退。個々に技術や能力はあっても、それを生かした連携プレーやチーム練習に時間を割くことができない合同チームが勝ち進む難しさを痛感したという。
今春、10人で始動した同部。ぜひ単独チームで県予選に出場したい-。そんな思いで、依田和也監督(49)や一橋主将らが熱心に呼び掛けたところ、夏に引退した野球部や陸上部、サッカー部員ら計7人が応えた。
そのうちの1人が一橋主将のクラスメートで元野球部の3年生、松尾銀次さん(18)。「部員が少ない中で、一橋がずっと頑張っている姿を見てきた。少しでも力になりたい」と手を挙げた。チームでは一番後ろに控えるフルバックを担当する。「野球と違ってボールは後ろに投げなければならないし、ぶつかったり、倒れ込んだり、全く違う世界だけどそこが面白い」。やってみてラグビーの魅力にはまったという。
中学までサッカー部で、高校からラグビーを始めた1年生で「司令塔」のスタンドオフ堀口大地さん(16)は「3年生と少しでも長くラグビーを続けたい。世話になった恩返しをプレーで見せたい」と張り切る。
「足が速くても遅くても、体が大きくても小さくても、いろんな選手が活躍できるのがラグビーの魅力」と依田監督。「もっと中信の高校ラグビー界を盛り上げていければ」と話す。初戦は3日、上田市菅平高原サニアパークで伊那北高と対戦する。