【小口美智子・僕は保護猫寅次郎】中信地区の実情

地域全体で取り組むことが解決の道

僕の、人間の母さんは猫ボランティア。僕をかわいがる時間はない。昼間は猫問題の対応でLINE(ライン)を見る時間さえなく、夜中にやっと開くと相談が100件も入ってる。「倒れたい、休むには倒れるしかない…」なんて言ってる。
テレビで動物愛護団体の活動を紹介しても、連絡先は決して教えない。分かると、すでに100%を超える活動をしている団体が、動物の捨て場になったり、相談が殺到してパンクしたりするから。同じ理由で猫ボランティアの連絡先を、僕は皆さんに教えられないんだ。
現在、猫の不妊手術に取り組むボランティアや住民のほとんどは、自腹を切って手術を受けさせている。だから手術できる数に限界があり、子猫が生まれ続ける“いたちごっこ”だよ。このままでは猫で迷惑している人も、ボランティアの負担も減らない。
前回紹介した上田市のような方法を、中信地区の各自治体が取り入れてくれるように、皆さんの声を行政に届けてほしいんだ。そうすれば、猫の問題はすごく減る。
野良猫の問題は、猫好きな人だけでは解決できない。猫嫌いの人も、猫で困っている人も、行政もボランティアも住民も、みんなで取り組むべき地域の課題なんだ。僕たちはこれからもずっと、頑張っていくからね!