店で朝食提供「プチぜいたく」 コロナ禍、朝営業に活路

朝食で元気な1日をスタート

コロナ禍の影響もあり、「朝ラー(ラーメン)」「朝カレー」など、朝食を外食で済ますスタイルも珍しくなくなった。そんな中、最近は、中華、オーガニック、郷土食などを提供する店も登場している。
さっぱり中華がゆ、ちまき(中国厨房廬山=松本市梓川倭)、無農薬野菜と米を使ったご飯とみそ汁に納豆と漬物(アルプスごはん=同市深志3)、薄焼きとサラダのセット(うす焼きカフェ豆まめ=同市中央3)…。コロナ禍の苦境対策というだけではなく、栄養価のある朝食をしっかり食べ、充実した1日を過ごしてほしいとの思いもこもる。
朝からちょっと外食して、プロの味と「プチぜいたく」を楽しんでから、さてと、今日も頑張ろうか。

「中国厨房廬山」は7月末から朝食を始めた。コロナ禍で夜間の営業が制限されたり、宴会の予約も見込めなかったりと苦しい経営を迫られる中、朝食に活路を見いだそうと取り組むことに。
干した貝柱のエキスを染み込ませた中華がゆ(400円)は、さらさらと軽く、朝にはぴったり。エビ蒸しギョーザなど蒸し物(300円)もある。
同店の朝がゆのファンという村松俊弥さん(松本市梓川倭)は「初めて食べた時、おなかに優しく感動した。だしが利いていて、トッピングで味変も楽しめる」。店主の本木丈士さん(40)は「『医食同源』の面からも中華がゆはぴったり」と説明。一定の需要があれば、コロナ収束後も続けていきたい考えだ。

「アルプスごはん」も7月末から朝食の提供を始めた。店主の金子健一さん(46)は「チェーン店を除き、松本では朝、米を食べられる店が少なく、選択肢も増やしたかった。朝食文化、朝ご飯の大切さを伝えることができたら」と話す。
平飼いの鶏卵、小倉大豆、黒千石の納豆、人参葉のふりかけ…。地元産の無農薬、無化学肥料の食材を使う。取材した日のメニューは、こうじみそのごまだれの漬け卵黄、バターナッツのみそポタージュ、蒸しカボチャとホーリーバジルの豆乳マヨなどのセットで1200円。
店を訪れた森田文弥さん(23、上田市)は「朝ご飯は家ではあまり作らない。野菜もしっかり取れ、おいしくて満足」。小林二葉さん(23、松本市大村)も「朝からたっぷり食べられた」と満足そうだった。

「うす焼きカフェ豆まめ」の特徴は郷土食モーニング。6月初旬から始めた。好みの薄焼きに、野菜たっぷりのスープ、サラダなどが付いて500円。周辺に朝食を提供する店が少ないのに加え、コロナ禍で静かになった地域、そして人を元気にしたいといった思いもあったという。
散歩の途中で立ち寄るお年寄りやインスタグラムを見て来店した女子学生など、年齢層は幅広い。事前連絡すれば、ビーガンやアレルギーにも対応可。オーナーの丸山則文さん(54)は「信州の郷土食で朝食を楽しんで」と呼び掛けている。

【インフォメーション】
▽廬山午前8時(土、日曜、祝日7時半)~10時45分。火曜定休。TEL0263・78・2636
▽アルプスごはん木~日曜午前8時~11時。8時、9時半で予約ができる。TEL0263・87・5377
▽豆まめ午前9~11時。火、水曜定休。TEL0263・87・6624