大町に移住しテークアウト店を開く梶原美瑠さん

旧店の良さ残し新しさも

大町市大町の国道147号沿いで36年間営業し、7月末に閉店したクレープやピザなどのテークアウト専門店が8月下旬、名前を改めて新規開店した。店主は3月に同市に移住した梶原美瑠さん(25)。ファンが多かった旧店の雰囲気を残しつつ、米粉のクレープなど新しい味を提供。地域の食や観光などの情報発信にも一役買おうと張り切っている。

地元の良質な食材紹介

ザ・ビッグ信濃大町店の向かいに8月下旬、プレオープンした「Miru’s Meal(ミルズミール)」の店構えは、閉店した「ファーストフーズライン」そのまま。県産米粉100%の食事系、おやつ系のクレープを主に、ハンドドリップコーヒーなどのドリンクを販売し、前店主から味を受け継いだピザもある。
「売り物」の米粉のクレープ生地は、肉やエビマヨなど食事系の具とも相性がいい。大町の良質な食材を紹介したいと、生ハチミツを使ったメニューも。「ゆくゆくは米粉も大町産にしたい」という。

観光など情報発信に一役

梶原さんは山梨県出身。進学で上京し、卒業後は都内の飲食店で接客などを担当した。コロナ禍の閉塞(へいそく)感の中で都会暮らしに疲れ、2019年秋に黒部ダムを訪れた際、「自然や人の良さが印象に残った」という大町に移り住んだ。
移住後、「ライン」の店主が、閉店後の店を活用してくれる人を探していると聞き、「地元で愛された店がなくなるのはもったいないと思った」と梶原さん。飲食業が好きなこともあり、「希望を持って移り住んだ地域を盛り上げたい」と、この場所で新規開店を決めた。
店は昔からのファンだけでなく、小麦アレルギーに悩む人なども訪れ、特に週末は客が途切れない。「大町の味が楽しめ、観光情報も得られる店にし、遊びに来たり移住したりする人が増えたらいい」と方向性を定める。
店の情報はインスタグラムで発信。