篠田明子さん作陶展 多彩な技法で表現

池田町会染の陶芸家・篠田明子さん(58)は8~13日、松本市両島の「ガーデン&ギャラリー風雅」で、作陶展「磁器と戯れる」を開く。県工芸展に入選したつぼや組鉢などの他、食器類や陶板など約120点を展示する。
白色の土で成形し、藍色の顔料で絵付した「染付(そめつけ)」作品のイメージが強い篠田さんだが、最近は成形後に模様を彫り、銅の入った土や釉薬(ゆうやく)を埋め込む「象嵌(ぞうがん)」技法も多く用いる。
象嵌で使う模様は、横長や三角に近い形を柔らく表現したものが多い。「夕焼けの空を少しずつ切り取って表したら、独特の三角のような模様になったことが始まり」と言う。埋め込む銅入りの土は焼くと渋い赤になる。白青磁の釉薬を埋める場合は筆で何度も重ねて入れる。こちらは、柔らかなブルーグレーの模様が出る。
瑠璃色に淡い黄色の月見草が描かれた花瓶は、背景の色を濃くするため、顔料の呉須(ごす)を何度も口で吹き付けた。染付の作品ではコスモスやドクダミ、カタクリなど花を描くことが多い。
「陶芸にはさまざまな技法がある。今回は大きな公募展出品作から身近に使える品までたくさん並べるつもりなので、いろいろ見てほしい」と篠田さん。
午前10時~午後5時(13日は4時)。風雅TEL0263・25・8544