木の家具とニット 父娘の「2人展」

松本市四賀地区五常の農家民宿「KAJIYA」は11月6日までの毎週金・土曜日、「2人展ニット・木の物」を開いている。同地区で木の家具などを作る梅川尚茂さん(68、中川)と、次女でニット作家のまほさん(37、赤怒田)の父娘による作品展。店主の石井裕士さん(39)が「ぜひ多くの人に見てほしい」と企画した。
尚茂さんの作品は木の家具や皿など約50点。四賀産のアカマツを使った作品では、木目が美しい椀(わん)や、枝ぶりを背もたれに生かした椅子が目を引く。また、近くの山で採取した漆を施した椀や箸もあり、「やれることは自分で」と住居も農具も自身の手でつくって暮らす尚茂さんの思いが伝わってくる。
まほさんの作品は手編みの帽子や機械編みのセーターなど約50点。アルパカやモヘアなど天然素材を使っている。原毛を洗うところから始めたり、好みの風合いに仕上げるために異なる品種をブレンドしたりして編み上げた作品も。紡いだ毛糸で模様を縫い込んだショールは約190×60センチと大判で、驚くほどふんわりと軽い。
スペースを分けた展示だが会場は温かい一体感に包まれ、まほさんは「小さいころから何かを作ることが遊びだった」。尚茂さんは「苦しいこともあるが、好きなことをするのがいい」と笑顔で話す。2人は「(椅子に座ったり帽子をかぶったりして)作品に触れて楽しんでほしい」と話している。
午前11時~午後5時(10月31日の日曜も開催)。尚茂さんは自宅の工房でも同時に約50点を展示する。問い合わせは尚茂さんTEL0263・64・3917