高遠藩ゆかりか 朝日村によろいかぶと

江戸時代に高遠藩領の飛び地だった朝日村で、同藩にゆかりがあると見られる複数のよろいかぶとが保管されていることが分かった。調査に携わる村教育委員会は「後世に残すべき大切な財産」とし、保存や保管、展示などの方法について検討を始めた。
発端は4月。県内でよろいかぶとを研究しているという男性から「高遠藩最後の藩主、内藤頼直が、村内の神社によろいかぶとを寄進した記録がある。今でも伝わっているか」と村教委に問い合わせがあった。
村教委が宮司らに確認し、複数の神社によろいかぶとや旗が保管されていることが判明。5月に男性が訪れ、記録と照らし合わせるなどして調査を進め、これまであまり知られていなかった史実が浮かび上がった。
一方、村教委には2年前に「自宅の土蔵から出てきたが、存在を知らなかった」と村民から持ち込まれたよろいかぶと一式があった。いわれを調べようと村史談会や松本城の研究者らに尋ねたが分からず、そのままになっていた。
今回、研究者の男性に相談したところ、再び村を訪れた男性が「作りや鍬形(くわがた)の前立物(かぶとの装飾)などから、おそらく江戸後期の高遠藩のものでは」と推定。男性は9月下旬に三たび村を訪れ、大きさや重さなどを計測した。
村教委職員の丸山真由美さんは「偶然の出会いが重なり、調査が前進した」と感謝し、「ほかの民家の土蔵などにも、村の歴史を掘り返せるような物が眠っているかもしれない。見つけたら一報を」と呼び掛ける。村歴史民俗資料館TEL0263・99・2359