【働くMaMa PaPa 仕事も子育ても】歯科医師・小林浩子さん

多忙でも触れ合い大事に

松本市新村の小林浩子さんは、小林歯科医院(新村)の院長として働きながら小学4年生の晃太朗君(10)を育てるお母さん。市内の学校歯科医として児童生徒の口腔(こうくう)衛生を守る活動もしています。

★歯科医の道へ
同歯科医院は、小林さんの父・栄介さんが1968(昭和43)年、同市中町に開業。同地区の整備事業に伴い2003年に現在地へ移転しました。
子どものころから父の仕事に尊敬と憧れを抱いていた浩子さん。高校2年生の時、兄が医学部進学を決めたのを機に、父の後を継ぐことを決意します。
新潟大歯学部で学び、卒業後は前橋市の歯科医院に2年勤め、03年に帰郷。17年に院長になりました。
★歯科医の仕事
患者さんは小さい子どもから、栄介さんの代から通う人までさまざま。診療に当たって一番大切にしているのは、「患者さんが健康で幸せに過ごしてもらえるよう、問題点をなるべく早く解消してあげることです」。
口腔内を健康に保てるよう、予防歯科や歯のメンテナンスにも力を入れています。
訪問診療もしており、地元の介護老人福祉施設「リーベにいむら」には月2回ほど出掛け、利用者の口腔の健康を管理。外出が困難な高齢者の家に行くこともあります。
また、学校歯科医として松本深志高校と安曇小中学校で歯科検診をしています(深志高は蟻ケ崎の平林歯科医院と分担)。市歯科医師会では本年度から2年間、学術部担当理事を務め、歯科医の研修や市民向けの歯科と健康に関わる講座の企画などをしています。
★子どもとの関わり
晃太朗君は学校が終わると児童センターへ。浩子さんは仕事が終わると迎えに行き、一緒に家へ帰ります。
残業で(センターが閉館する)午後7時を過ぎそうなときは、仕事を中断して迎えに行き、晃太朗君は医院2階の空き部屋で浩子さんの仕事が終わるまで過ごします。こういう日は夕飯までの“つなぎ”に、おにぎりなどを用意しておきます。
一人で育てているため、平日週2回の習い事の送迎は実家の母親にお願いしています。そのまま夕食を食べさせてもらう日もあり、「本当に感謝しています」。授業参観があるときは、その時間帯の診療予約をできるだけ入れずに参加しています。
多忙な毎日で大切にしているのが夕食後の時間です。昨年秋から晃太朗君が始めたピアノの練習や宿題をみたり、寝る前にスキンシップを兼ねて足の上に寝かせて仕上げ磨きをしたり。ゆっくり過ごせる土日曜は、信州スカイパークでレンタサイクルを楽しんだり、泳ぎに行ったりすることもあります。「子どものことを最優先に考えているつもりですが、寂しい思いをさせているかもしれません」
★息子へ
「ピアノの練習中、私が教えようとして口論になることがあります。母親として良いところを褒めてあげなくてはと思うのですが、つい、できない部分を叱ってしまい…。先日は『大人になりたくない』と言われ、ショックを受けました。
晃太朗には将来に希望を持ってほしいです。それには私がもっと毎日を生き生きと過ごし、その姿を見せることが大事かも。夢を持って、大人になるのを楽しみに思ってくれるのが願いです」