四賀の給食人気レシピ ─松本市四賀学校給食センター栄養教諭 植田迪子さんに聞く

多くの子どもたちが楽しみにしている学校給食。栄養士や調理員が工夫を凝らして用意するバランスの取れたおいしい献立は、栄養補給だけでなく、心と体を育てる大事な一食です。松本市四賀学校給食センター(会田)の栄養教諭、植田迪(みち)子さん(池田町)に話を聞き、四賀地区の子どもたちに人気のレシピを紹介してもらいました。
「『春は山菜やアスパラガスが出てくる』『夏はトウモロコシ、キュウリ、トマト、スイカがおいしい』など旬の食材や行事食には、その時期ならではのわくわく感があります。その気持ちを子どもたちにも感じてほしい」と植田さん。子どもたちが楽しみにしてくれる給食、苦手なものでも食べようと思ってもらえるような給食を目指していると言います。
四賀小学校に併設する同センターでは、会田中学校と併せて約230食分を作っています。地元ならではの食材や味を通して、自分たちの住んでいる地域の特色を知り、生産者に感謝する心を育てていきたいと、四賀産の旬の野菜をなるべく使うほか、桑の実、タケノコ、リンゴといった食材も取り入れ、四賀ならではのアイデア献立が登場することもあります。
「できるだけ手を掛けた調理を心掛けています。特にデザートは子どもたちの一番の楽しみ。食数が少ないことや調理員の技術があることが前提ですが、ほぼ手作りしています」。金額的に抑えられるメリットもあると言い、「給食で食べたことをきっかけに、『家でも作って食べてみたい』と料理に挑戦したり、一家団らんの機会になったりすればうれしいです」。
食は生きる上で土台になるものです。「栄養や文化の話、食物の生産など知っておいてほしいこと、身に付けてほしいこともあるけれど、突き詰め過ぎるとしんどくなってしまう。まずは食べることはおいしい、うれしい、楽しいと感じてもらうことを大事にしたい。その上で知識などを伝えていけたら」と話しています。

いが栗くん

そうめんを栗の「いが」に見立てた秋らしい一品。かわいらしい見た目が人気。
【材料(4人分)】
・サツマイモ …220グラム
・砂糖 …大さじ1
・塩 …少々
・バター …小さじ1
・牛乳 …大さじ1
・そうめん …80グラム
・揚げ油 …適量
・A
卵 …1個
薄力粉 …20グラム
水 …適量
【作り方】
(1)そうめんは1.5㌢くらいの長さに折る。サツマイモは皮をむいて角切りにし、蒸してつぶす(レンジ加熱も可)。
(2)熱いうちにバターを入れ、砂糖、塩、牛乳も入れて混ぜたら、4~8等分にして丸める。
(3)Aを混ぜた衣に2をからめ、その上にそうめんを付けて約170度の油で2、3分(そうめんがきつね色になるくらい)揚げる。

福寿草蒸し

肉団子の周りに錦糸卵を付けて蒸す「たんぽぽ蒸し」をアレンジ。四賀地区の養鶏場の卵を使い、毎春地元で開く福寿草祭りへの期待感などを込めて3月の給食に出している。
【材料(4人分)】
・A
豚ひき肉 …120グラム
鶏ひき肉 …120グラム
木綿豆腐 …40グラム
玉ネギ …100グラム
ショウガ …1かけ
しょうゆ …小さじ2
砂糖 …小さじ1
ごま油 …小さじ1/2
片栗粉 …小さじ2
塩 …小さじ1/4
・卵 …3個
・砂糖 …小さじ1
・塩 …少々
・枝豆 …8粒
【作り方】
(1)玉ネギはみじん切り、ショウガはすりおろし、豆腐は水を切っておく。
(2)錦糸卵を作る。卵をボウルに割り入れて砂糖、塩を加えて混ぜ、フライパンで薄く焼き、包丁で切る。
(3)Aの材料を混ぜ合わせたら8等分して肉団子を作り、カップまたは容器に入れる(肉汁が出るので少し深さのある器がよい)。
(4)2を載せ、その上に枝豆を置いて蒸し器で20分ほど蒸す。

化石発掘ケーキ

毎年6年生が化石学習に行く時期に出しているデザート。既存のレシピをアレンジし、チョコレートの生地を「地層」、切り口から見えるビスケットや溶けて固まったマシュマロを「化石」に見立てている。しっとりした生地にビスケットのさくさく、マシュマロのカリカリの食感がおいしいと人気。
【材料(10個分)】
・薄力粉 …150グラム
・ベーキングパウダー …小さじ2
・純ココア…大さじ2と小さじ1
・砂糖 …50グラム
・牛乳 …180cc
・卵 …2個
・バター …70グラム
・ビスケット …100~150グラム
・マシュマロ(小さめ) …30グラム
【作り方】
(1)オーブンを200度に予熱する。
(2)バターを湯煎で溶かし、砂糖を入れて混ぜる。卵を加えてよく混ぜ、牛乳を加える。
(3)薄力粉、ベーキングパウダー、ココアを合わせてふるい、2に入れて混ぜる。
(4)鉄板にクッキングシートを敷き、3を半量入れる。
(5)生地の上にビスケット(大きい場合は砕く)とマシュマロを並べ、残りの生地をかける。
(6)オーブンで15分ほど焼き、包丁で切り分ける。
◎ビスケットの代わりにナッツやドライフルーツでもOK。焼き上がりはマシュマロが熱いのでやけどに注意する。