【ガンズリポート】メッセージや公開練習 求む!サポーターの力

意見取り入れ応援企画

J2残留を懸けてリーグ終盤を戦う松本山雅FCが、サポーターの力を求めている。応援の機運を盛り上げようとキャンペーンを企画し、サポーターの意見を取り入れた。コロナ禍でできなかった練習の公開も、定期的に始めた。
「ここまでくると総力戦。サポーターの皆さんと(残留争いを)乗り越えたい」。13日にオンラインで開いた「サポーターミーティング」で、運営会社の神田文之社長はそう訴えた。
この日はウェブで募ったサポーター30人ほどが参加。スタジアムや街なかの盛り上げ策について、意見を交換した。コロナ下で声を出す応援ができない中、観客席のエネルギーをいかにピッチに届けるかが議題の一つに。音を出す小道具として、ハリセンやカスタネットを推す意見が出た。
「スタンドで掲げるゲートフラッグ(応援旗)を作る会を催しては?」と女性の一人。ある男性は「(選手への)メッセージを手書きするグッズが欲しい」と要望し、別の女性から、メッセージを書き込めるポスターを街頭に張る提案も。
山雅は今週、「NEVER NEVER NEVER GIVE UP(ネバー・ネバー・ネバー・ギブアップ)」と銘打ったキャンペーンを発表。その企画の一つとして、喫茶山雅やサンプロアルウィンなどに旗を置き、メッセージを書いてもらうことが盛り込まれた。
ミーティングには、選手会長のGK圍謙太朗も出席。「今まで通り、試合で応援してくれるだけで力になる」と感謝し、「練習も、サポーターが見ていると雰囲気がピリッとする」と、公開する効用を語った。
練習の一般公開は10月に入り、感染予防のため人数を絞りながら、定期的に実施されている。14日の練習を見た50代の女性は「ようやく抽選に当たった。サンアルには毎試合行き『12番目の選手』になるよう、とにかく拍手している」と言う。
今週の練習は、報道陣にも原則非公開となったが、21日だけは一般公開される予定だ。