朝日美術館で昭和の郷愁誘う展覧会

朝日村の朝日美術館は、館収蔵品を展示する「昭和ノスタルジー展」を開いている。オードリー・ヘプバーンやソフィア・ローレンら外国映画の主演女優が表紙を飾る映画雑誌「キネマ旬報」をはじめ、国鉄時代の「奈良大和路仏像」の観光ポスターなど、来館者を懐かしい昭和へいざなう品々が並ぶ。
同館の書庫で保管する旧村図書館の所蔵品のうち、「キネマ旬報」74冊を初めて展示。ファッションやメーク、デザインなど「時代を感じさせる。昭和を知らないデジタル世代にも、面白く感じられるのでは」と学芸員の丸山真由美さん。
観光ポスター8枚は、大和路の風景や仏像などの写真が高く評価された入江泰吉さん(1905~92年)ら有名写真家が撮影したものや、絵とも写真ともとれる雰囲気や色合いの、どこか懐かしさを感じさせるものも。
詩人・彫刻家の高村光太郎研究の第一人者として知られる文芸評論家の北川太一さん(1925~2020年)が、研究の傍ら取り組んだ版画16点や、昭和から活躍した作家15人の絵画や書なども展示した。
同館は新型コロナ感染拡大で8月中旬にいったん閉館し、9月から予定していた企画展も延期に。作品を借りる展覧会の開催が難しいため、これまであまり表に出さなかった、収蔵品を見てもらう機会を設けた。
丸山さんは「これまで収蔵品の展示は冬季など、あまりよい時期にできなかった。急きょ開催したが、多くの人に見てもらえれば」。
12月28日まで。大人200円、高校・大学生100円、小中学生50円。午前9時~午後5時。月曜休館。TEL0263・99・2359