北ア雪化粧 冬の序曲・写真スケッチ

雪化粧した白馬三山を背景に、日本の原風景を思わせる野平地区からの眺望=18日午前8時16分

西高東低の冬型の気圧配置が強まり、流れ込んだ寒気の影響で北アルプス北部の山々の初冠雪を確認した18日、冬への序曲が聞こえる白馬村で、雪化粧した山並みを背景に、移ろう季節の表情をカメラでスケッチした。
午前6時半。気温は5度。国道148号に架かる松川橋で、雲間に見え隠れする白馬三山を撮影していると、通り掛かった人が話し掛けてきた。「今まで暖かかったが(雪が)一気に来たね」
7時18分。姫川右岸の高台に位置する野平地区に到着。眼前に広がる光景に息をのむ。雲間に神々しく輝く白馬連山を背景に菊の花が薫り、刈り取り束ねたカヤの天日干し、もみ殻を焼くのどかな光景と煙のにおい…。
唱歌「故郷(ふるさと)」が聞こえてきそうな風景に癒やされ、気持ちがほぐれていく。忘れかけていた懐かしい「日本の原風景」。カメラのファインダーをのぞきながら、心を震わせた。
村内各地で撮影し、最後に訪れた大出地区。雲間からようやく全容を現した白馬岳(2932メートル)と、紅白のコスモスをコラボレーションさせてみた。
「山に5回雪が来ると、里に雪が来る」と村の古老は言う。山から下りてくる雪に追われるように、冬支度が忙しくなる。(丸山祥司)