白馬中に出張美術館

白馬村の白馬中学校の多目的教室が18、19日、美術館さながらの空間に様変わりした。安曇野市や大町市など5市町村と、地域の美術館、博物館計17施設でつくる「安曇野アートライン推進協議会」が各館の所蔵品を持ち寄って開いた「出張美術館」。鑑賞機会が限られたり、美術館と縁遠かったりする生徒に間近で鑑賞してもらおうと、初めて企画した。
会場には12施設の絵画や版画、写真、彫刻計29点を展示。生徒は学年ごとに訪れ、各施設の館長や学芸員らによる作家の経歴や画風の特徴、題材などの解説に聞き入った。
同村出身やゆかりの作家、村内を題材にした作品を多く展示した。白馬三枝美術館(同村)館長で、自身も卒業生の三枝久則さん(73)は、同校で美術を教えた画家の故・奥田郁太郎さん、故・石沢清さんらの作品を持参。生徒が熱心に美術に打ち込み、国内外の美術展に出品し、全国的に高い評価を受けていたことなど学校の歴史も紹介していた。
2年生の佐々木璃子さん(13)は「生で見ると筆遣いなどがリアルに分かった」、光保凜さん(14)は「美術館に行ってみたいと思った」と話した。
同協議会は、受け入れる学校の態勢が整えば今後も継続したい考え。小林明事務局長は「画面や画集では伝わりにくい色合いや息遣いといった実物の魅力を感じてほしい」と期待した。