安曇野で県内初「コロマガ」子ども目線の冊子

取材や編集プロが手ほどき

ライター、カメラマンなど、プロのクリエーターが地元の子どもたちに冊子作りのノウハウを教えながら、ローカルマガジン(地域情報誌)を作る取り組み。その名も「COROMAGA project(コロマガプロジェクト)」。
安曇野市にゆかりのあるクリエーターらが、県内初となる安曇野版冊子を作る「コロマガプロジェクト安曇野制作実行委員会」を結成、始動した。
創刊号のテーマは「安曇野の水」。プロジェクトに参加している子どもたちに写真の撮り方や文章の書き方などの講座を開き、このほど取材を終えた。
子どもたちが地元の魅力を発掘すると同時に、地域愛を育むことにも期待するこのプロジェクト。果たしてどんな冊子が完成するのか-。

中学生8人が創刊号に参加

コロマガプロジェクト安曇野制作実行委員会は今夏、安曇野市内の中学1、2年生を対象に参加者を募った。男子2人、女子6人から応募があり、8月に初回講座を開催。2回目に、取材対象を安曇野の拾ケ堰(じっかせぎ)、ニジマス、ワサビ、生き物、温泉、地下水に決め、写真、文章、イラストなど、子どもたちの分担も割り振った。
9月下旬、子どもたちは各担当の成果を発表。イラストは「秋の味覚」という字を飾り文字で、文章は「身近な人に質問してみよう」…。講師陣が修正を加え、講評した。

実行委は、エディターで編集長の楢畑彩香さん(33、安曇野市穂高柏原)、ライターの筒木愛美さん(31、同市穂高)、イラストレーターの成田夏紀さん(31、松本市旭)、カメラマンの河谷俊輔さん(30、同市里山辺)、デザイナーの廣瀬陶さん(37、同市水汲)を中心に結成。安曇野市穂高有明のデザイン会社、アズグラフ代表の平塚隆司さん(40)、山梨県北杜市在住で同市のプロジェクトに参加した篠鉄平さんも加わる。
創刊号の取材について、楢畑さんは「子どもたちの個性が出た。何より取材を受けてくれた大人がうれしそうだったのが印象的だった」と振り返る。
今後、文章や写真などを子どもと講師陣とでやりとりして改善。出来上がった素材を編集していく。「この冊子は子どもの目線と持ち味を生かすのが大事。大人がどこまで手を加えるか、さじ加減が難しい」と篠さん。
北杜市のコロマガプロジェクトに関わった編集長の楢畑さん。5月ごろから講師を務めてくれる人をインターネットで探し、声を掛けた。「安曇野では中高校生と大人が交流する機会が少ないと感じた。コロマガがきっかけになれば」と話す。

来春発行予定協賛企業募る

「安曇野を盛り上げたいという大人が安曇野の未来を担う子どもをサポートし、それを企業などにも応援してもらう。この輪を広げることがコロマガの魅力」と楢畑さん。創刊号は来年3月に発行、安曇野市内を中心に無料配布する予定だ。
同プロジェクトの協賛企業を募集中。問い合わせはメール(colomaga.azumino@gmail.com)で。

【COROMAGA project】2013年、デザイン会社、カラーコード(東京都)の浅井由剛社長が講師となり、静岡県伊豆市の修善寺南小学校5年生を対象に、総合の時間の授業で1年かけ発行した冊子「KURURA」が始まり。以後、東京都文京区、静岡県伊豆の国市、山梨県北杜市、静岡県沼津市、広島市の順で広まり、安曇野市は全国で7番目。最も発行部数が多いのは文京区の「MITAMIYO!!」の4000部。