ミツワ商会社長塩原光廣さんに聞く・自転車デビューのポイント

子どもの「自転車デビュー」を考えているという人はいませんか?「乗りたい」「楽しい」気持ちを大切にしながら安全に乗らせるためには、正しい選び方や練習が欠かせません。自転車の卸・小売りのミツワ商会(松本市高宮)の塩原光廣社長(41)に話を聞きました。

適切な自転車で段階的な練習を

★準備するもの
子どもに合ったサイズの自転車(後述)とヘルメット。膝と肘に付けるプロテクターがあるとより安心です。
★自転車サイズ
タイヤのインチ別に適正身長の目安がありますが、必ずサドルにまたがって高さが子どもに合っているか確認してください。
その時の大事なチェックポイントは2つ。1つは両手でハンドルを持った時に腕が伸びきらず軽く肘が曲がっているかと、ブレーキに指が掛かるか。
もう1つは、止まった状態でまたがって両足で自転車を支えられるか。つま先だけでも支えられていれば大丈夫です。足裏が地面にべったり付いて膝が曲がった状態だとペダルをこぎにくいです。
★乗り方練習
最初は自転車にまたがり、歩きながら前に進みます。ハンドルの切り具合やどこまで横に傾くと自転車が倒れるか、ブレーキを掛けるときの力加減や距離感などの感覚を身に付けていきます。この段階ではペダルを外して練習するとスムーズ。ランニングバイク(ペダルがない自転車)を利用するのもお勧めです。
次にペダルを付けて練習します。保護者がサドルを手で支え、こぎ出したら手を離します。子どもの性格にもよりますが、「手を離すよ」と声を掛けると緊張して余計な力が入ってしまう場合もあるので、何も言わずにそっと手を離すのも1つの方法です。
少し安定して進めるようになったら、親が離れた場所に移動して「ここまでおいで」と言って待ちます。これなら親元までたどり着いた時にブレーキをうまく使えなくても転ばずに止められ、子どもも行きたい方向を見て進めます。
★練習場所
平たんでできるだけ人や車が来ない広い場所、砂利や小石が少ないコンクリート舗装が走りやすいです。芝生は転んだときに痛みが少ないですが、ペダルをこぎにくい欠点があります(芝生内への乗り入れを禁止している場所もあるので確認を)。

空気やギア確認保険への加入も

★点検と故障
定期的な点検では空気圧チェックが大事です。目安はタイヤの横を親指と人差し指で押した時に、へこまない程度。空気が少ないと自転車が重くなりこぎにくいです。入れ過ぎはタイヤの破損の原因になります。月1回くらい確認してください。
故障は変速ギア付きの自転車で多く見られます。ギアチェンジは必ずこいでいる最中にすること。止まった状態で操作するとチェーンが外れる可能性があります。
また、停止前に軽めのギアに入れ替えておくと、次のスタート時にこぎ出しやすく、ギアとチェーンに負荷がかかりません。
自転車が倒れた際にギア部分が曲がってしまうことがあります。そのまま走ると車輪にギアが巻き込まれ、修理代が高くなります。点検時にギア部分が車輪と並行になっているかを確認し、もし曲がっていたら無理に戻そうとせず修理に出してください。
★保険・防犯登録
自転車は自動車と同じ車両です。長野県は条例で「自転車損害賠償保険」への加入を義務付けています。子どもはもちろん大人も万が一の時に備えて加入しましょう。
また、自転車を販売している店の大半は防犯登録店の指定を受けています。600円で登録できるので、購入時はぜひ登録してください。
防犯登録した自転車を譲渡や廃棄する場合は、県防犯協会連合会へ連絡して抹消手続きをします。自転車を譲り受けた場合は防犯登録店で新たに登録をしてください。県防犯協会連合会TEL026・217・1057