全国短歌フォーラムに投稿 広陵中3年中村さん「一般の部」で優秀賞

「喜びより驚き」今後の励みに

塩尻市の広陵中学校3年、中村悠介さん(15、広丘堅石)は、「第35回全国短歌フォーラムin塩尻」一般の部に投稿した2首が、最優秀賞に次ぐ優秀賞と入選、奨励賞に選ばれた。同フォーラム事務局によると、中学生の作品が、一般の部で優秀賞以上を受けたのは初めて。近代歌人を多く生んだ“短歌の里”地元の広丘地区の関係者らを喜ばせた。
今年の一般の部は、題詠「風」と自由題で投稿を募り、全国から計2527首が寄せられ、選者の歌人3人がそれぞれ最優秀、優秀、入選、奨励の各賞計102首を選んで発表。選者が入賞歌を講評する大会は、コロナ禍で2年続けて中止した。
題詠の「つばくらめ─」の歌は、永田和宏さんと小島ゆかりさんがそろって優秀賞に選んだ。永田さんは「夏の底辺を滑るように飛ぶツバメ。『おまえはもう風そのものだ』と言い切る、その断言の若々しさ」と評し、小島さんは「すべり、すべり、すべるの連続により、まるでつばめが飛ぶようなリズムになった、素晴らしい作品」とたたえた。
自由題の「冬の日に─」は小島さんが入選、佐佐木幸綱さんが奨励賞に選んだ。
鳥が好きな中村さん。作歌に目覚めたのは、全校児童が短歌を学ぶ広丘小学校の高学年のころ。短歌が趣味の祖母とゲームのように言葉遊びをするのが、刺激になっているという。
フォーラムには、高校生以下の「学生の部」もあるが、高名な選者に自作を評価してほしいと、一般の部に投稿した。中村さんは「受賞は、喜びより驚きの方が大きい。励みになった」と話し、自信を付けて来年1月の「宮中歌会始」にも投稿したという。