松本CINEMAセレクト「爆音映画祭」

耳でも楽しむ11作品

NPO法人松本CINEMAセレクト(事務局・山形村)は26~28日、「爆音映画祭2021in松本」を松本市のまつもと市民芸術館(深志3)小ホールで開く。5年目の今年も、上映11作品中9作品が松本で初めて爆音化される個性的なラインアップだ。
爆音上映は、会場に音楽ライブ用の音響を設置。「無意識に聴いている音」をはっきりと聴きながら鑑賞することで、話の筋を追っているだけでは見えてこない、新たな発見を楽しむ上映手法だ。
注目作は、劇場公開前のプレミア上映となる、ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた2部作「ジャネット」(2017年)と「ジャンヌ」(19年)。イギリスとの百年戦争で疲弊し、ペストの流行にも苦しんでいたフランスに突如現れた国民的ヒロインを、フランスの鬼才ブリュノ・デュモン監督が斬新な手法で描く。
幼いジャネット(ジャンヌ・ダルクの幼少期の呼び名)が神の声を聞き、フランス王国を救うため戦いに旅立つまでを描く「ジャネット」は、歌や踊りを交えた音楽劇。
イングランド側にとらえられ、異端審問にかけられたジャンヌが、処刑されるまでを描く「ジャンヌ」は奇抜な「ジャネット」から一転、様式的な画面と白熱の議論に彩られたサスペンス劇だ。
そのほか、台風の日に校舎に閉じ込められた中学生の男女が、台風の接近と共に言いようのない感情の高ぶりを見せる、相米慎二監督の傑作青春映画「台風クラブ」(1985年)や、アメリカの人気ロックバンド「トーキング・ヘッズ」の絶頂期のライブを、のちに「羊たちの沈黙」(91年)を撮るジョナサン・デミ監督が美しい映像表現で切り取った「ストップ・メイキング・センス」(84年)など、爆音上映の魅力を体感できる作品がずらりと並ぶ。
各作品120席限定。一般券1800円、学生券(大学生以下)1000円。チケットは電子チケットサービス「teket」(トップページの団体名記入欄に「松本シネマセレクト」と入力)か、芸術館チケットカウンター。問い合わせはシネマセレクトTEL0263・98・4928