育児 皆でシェアを「ソトイク・プロジェクト」

「孤育て」解消へ挑戦 塩尻市

家の中で孤立しがちな育児を外に持ち出して、みんなとシェアできたら─。そんな発想から生まれた「ソトイク・プロジェクト」が今月、塩尻市内で動き出した。母親だけでなく地域のさまざまな人が関わりながら育児を支え、「・孤育て」を解消したいと挑む「ソトイク」の場を訪ねてみた。
塩尻市大門三番町の「ミミー商店」。授乳や昼寝もできる2階の和室では母親たちが輪になり、脇で子どもを遊ばせながら語り合っていた。ベビー用品選びは先輩ママが助言。離乳食を温められるキッチンもあり、ここで沐浴(もくよく)を済ませる人も。
「夜は眠れていますか?」「授乳は大変だけど、終わりは来ますよ」。母親たちを見守り、会話を温かく受け止めていたのは、プロジェクトを主宰するゴレイコ(本名・北村令子)さん。自身も4歳の長男を育てる母親。東京でデザイナーとして働き、キャリアを中断して出産。ほぼワンオペ育児の毎日で、孤独感や社会とのつながりの薄さに悩んだ。
「こうした思いは自分だけでないはず。家の中で1人きりで担う育児を、皆で分け合えたらどうだろう」。塩尻に今年引っ越してきたのを機に、賛同した仲間3人とプロジェクトを立ち上げた。
会場は固定せず、その都度、活動に適した場所を探す。公共の育児支援施設とも違う、緩くて自由な空間だ。「このような場は珍しい。とてもリフレッシュできた」と、6カ月の長男を連れて参加した本柳寛子さん(35、松本市庄内)。この日は、必要経費として1人300円を集めた。
育児を柔軟で多様なものと捉え、子育てにもっと街の機能や人を頼ったり使ったりしようとの試み。ワンオペ育児や、そこから派生する虐待といった問題解決の糸口にもなれそうだ。「定期開催し、内容もブラッシュアップしていきたい」とゴレイコさん。詳細はフェイスブックなどのSNS(「ソトイク・プロジェクト」で検索)