羊毛フェルトで「リアル」に表現

松本 3日まで「ふわもこの会」作品展

真っ青な空をバックに、りりしい横顔で遠くを見つめるゴールデンレトリーバー。実はこれ、羊毛フェルトでできている。モフモフとした毛並みや表情はまるで本物のようだ。作者は、インスタグラムでオーダーを受けて犬や猫などの動物を作っている松本市の羊毛フェルト作家オオタケイコさん。依頼は、死んでしまったり離れて暮らしたりするペットや店の看板犬などが多いといい、写真を見て忠実に再現する。中には、約40センチの犬「ゴールデンドゥードル」を作ったこともある。
そんなオオタさんが島内公民館で教えているサークル「ふわもこの会」の作品展が同公民館ギャラリー「ピアッザ」で12月3日まで開かれている。かわいらしい「作品」たちが並ぶ同展をのぞいてみた。

ネットや本など独学で技取得

キノコや松ぼっくりと一緒に籠に入ったリスの家族、こちらを見て笑いかける柴犬、サンドイッチ、トレーに載ったすし、ピザといったおいしそうな食べ物、となりのトトロやプーさんなど人気キャラクターのフレームアート…。作品展には「ふわもこの会」メンバー18人の個性あふれるかわいらしい作品が並んでいる。
講師のオオタケイコさんは、約10年前に手芸店でフェルトの材料に出合ったのをきっかけに手芸を始めた。もともと動物が大好き。「動物を自分の手でよりリアルに再現できる」という喜びから自身に合っていると感じ、すぐにのめり込んでいった。
近隣には羊毛フェルトの技術を学べる教室などはなく、有名作家の作品をネットで見たり、本を読んだりしながら独学で技を習得。研究も重ね、よりリアルに表現できるようになった。

小学生~70代楽しみながら

作品を友達に見せたりあげたりするうちに「教えてほしい」と頼まれる機会が増え、2019年5月に「ふわもこの会」を立ち上げて活動を始めた。当初は月1回の頻度だったが、その後メンバーも増え、月に4~6回活動するように。現在は小学生~70代の約20人が所属し、羊毛フェルトの作品作りを楽しんでいる。
サークルのモットーは、個々が上手に作ることを追求するよりも作る喜びをみんなで共有できること。作るテーマもメンバーで話し合いながら決め、慣れてきたら個人でも自由に作る。今の季節の作品としてメンバーが決めたテーマは、クリスマスオーナメントや、来年のえとに合わせた「虎だるま」だ。
「手足の長さや太さ、顔の角度が少し違うだけで、作品の雰囲気が、がらっと変わります」とオオタさん。同じテーマで作品を作っても、みんな違っていて面白い─。そんな「ふわもこの会」の作品展は、平日の午前9時~午後5時。オオタさんへの問い合わせなどは=インスタ=から。