日本酒×ハーブ 池田から発信

お酒の「DIY」楽しんで

日本酒+ハーブ=? 池田町池田の福源酒造は、町特産のハーブと日本酒を組み合わせてカクテルにすることで、新しいお酒の楽しみ方を提案するプロジェクト「ちょっと飲んでみてよ俺のハーブカクテル」を始めた。
資金集めは、応援購入型クラウドファンディング(CF)を活用。金額別に設定したコースにより、2~6種のハーブと同酒造の日本酒が付く。利用者は届いたセットに入っている日本酒とハーブを自由に組み合わせて漬け込み、楽しむ。
ともに料理を引き立て、リラックス効果もある日本酒とハーブ。どのハーブを、どんな組み合わせで、どのくらいの長さで漬け込もうか─。関係者はハーブの町「池田」から、新たなお酒文化を発信しようと張り切っている。

「香り付け」主題 購入者が自由に

福源酒造は、日本酒振興策として県からCFに挑戦してみないかと打診を受け、池田町特産のハーブを生かしたプロジェクトを思いついた。
コンセプトは「インフュージョン=香り付け」。日本酒と数種類のハーブを提供し、購入者がバーテンダーになったような気分で、ハーブの組み合わせや漬け込み時間、炭酸割りなど、自由に試行錯誤して楽しむ趣向。コロナ禍で増えた「おうち時間」での需要も見据えた試みだ。
同酒造総合企画部の平林聖子さんは「主なターゲットは男性。お酒の『DIY』のような感じで楽しんでほしい。妻やパートナーに勧めたり、キャンプで楽しんだり。自分なりのスタイルを見つけてもらえれば」と期待する。
町内でハーブ苗販売などを手掛ける「PolarisAct」(会染)から乾燥ハーブを仕入れて提供する。「香りがけんかせず、互いの良さが出るような組み合わせができれば。ハーブと日本酒の組み合わせから新商品が生まれればうれしい。どんな反応があるのか楽しみです」と、同社の北澤伸恭代表(41)。

ハーブの活用で特産PRに期待

町や地元経済関係者も、地域振興につながれば─と期待する。町商工会の宮﨑鉄雄事務局長(62)は「町の2つの宝物が手を結ぶのは素晴らしい。新しい特産としてPRできればいい」。町産業振興課の宮澤達課長(55)も「ハーブの活用法が広がればうれしい」と話す。
CFは目標額30万円で、29日まで募集中。ハーブと日本酒のさまざまな組み合わせを模索するのに向け、同酒造はまず金額別に3コースを設定した。5000円コースは、熟成蔵出し酒(20度、720ミリリットル)に、果実酒瓶、ハーブ2種(タイム、セイジ)。8000円は、5000円のセットに無ろ過原酒の純米吟醸(300ミリリットル)をプラスし、ハーブは3種(ホップ、ブラックペパーミント、レモングラス)。1万円は、5000円のセットに純米大吟醸(300ミリリットル)、ハーブはオレガノなど6種。
今後、ハーブの種類を変えたり、乾燥ハーブに加えて生のハーブを試したり、ハーブのほかに果物、野菜を使ったりと、実験を重ねていく。自分の味を作るといった日本酒の新しい楽しみ方を提案することで、日本酒の消費拡大や地域振興につなげたい考えだ。
出資は、応援購入型クラウドファンディングサービス「マクアケ」のサイトから「日本酒ハーブ」で検索。福源酒造TEL0261・62・2210