野溝ほうき作り 小学校体験学習

松本市の芳川小学校の4年生(130人)は9、10日、通学区内の野溝地区で江戸時代末期から農閑期の副業で作られてきた「野溝ほうき」を作る体験をした。材料となるホウキモロコシの種まきや収穫なども経験してきた学習の締めくくり。児童たちは初めて作ったほうきの香りも楽しんでいた。
20年ほど前、家庭訪問先で受け継がれていたほうき作りを知った教員が、子どもたちに教えを請うたのが始まり。毎年4年生が体験している。児童たちはスクールファーム支援会メンバーに教わりながら、6月に種まき、7月に間引きと草取りをした。8月には背より高い170センチほどまで伸びたホウキモロコシを収穫して脱穀、乾燥させる作業もした。
この日はメンバーの手ほどきで、長さ40センチほどのミニほうきを1人1本ずつ作った。交代で専用の作業台に座り、大きな木づちで茎の束をたたいて軟らかくした後、麻糸で編み込み、ほうきの両端を切りそろえ、実をこそぎ取って完成させた。
真剣な面持ちで作っていた児童も、出来上がって拍手をもらうと笑顔に。守屋花織さん(9)は「力が必要で難しかったけれど、種まきからずっと頑張ってきてよかった。大掃除のときに大事に使いたい」。
現在、野溝ほうきを作れる人は同地区でもわずかという。指導した窪田好昭さん(66、野溝西)は「自分で作ったほうきが残ることで、大きくなって思い出し、伝えていこうと思ってくれる子が1人でもいればうれしい」と話していた。