安曇野「こどもカフェむぎむぎ」 子どもスタッフも活躍

安曇野市堀金烏川の「お野菜懐石&organic cafe(アキュートアクセント付)~manaya安曇野~」で毎月1回、「こどもカフェむぎむぎ」が開かれています。県が推進する「信州こどもカフェ(子どもの居場所づくり)」の一つで、その多くは大人が運営していますが、ここは子どももスタッフとして活躍しています。運営する「むぎむぎクラブ」の代表、太田ひまりさん(大町市)に話を聞きました。

みんなで育て作って食べる

★むぎむぎクラブ
ひまりさんは3人の男の子を育てるママ。夫の勉さんと同店を営みながら「農作物を種から育て、収穫して味わう一連の活動をやりたい」と思っていた3年前、知人を通じて知り合った農家から小麦の種をもらい、仲間と無農薬栽培を始めました。
最初はクッキーなどを作りましたが、以前うどん店を経営していた仲間の曽根由希さん(41)が持っていた製麺機でうどんを作って食べたところ、そのおいしさに感動。「みんなで育て作って食べる幸せを分かち合いたい」と、2019年に同クラブを発足。20年からこどもカフェを始め、現在は親子9組を含む26人で活動しています。
信州こどもカフェは、食事の提供や悩み相談などを月1回以上開いているところです。「学校以外の居場所を必要とする子どもたちが伸び伸びと自分を出して遊び、体験し、交流やつながれる場、大人にとっても子ども時代の心を忘れない創造の場になってほしいという願いもあります」とひまりさん。
約20アールの畑は店からほど近い場所にあり、自然農法で小麦粉と野菜を作っています。草取りや堆肥作りなど、人手が必要な作業はメンバーが協力して行っています。

子どもの頑張り 自信につながる

★こどもカフェ
提供する料理は、メインと季節の副菜で3品以上。メインの基本は手打ちうどんですが、おやきやピザの日もあります。
副菜の下準備やうどんの仕込みは、前日に来られるメンバーで済ませておき、当日は開店1時間前の午前10時に集合。ミーティングにはもちろんメンバー登録した子どもも参加します。
そこで受け付けや接客、配膳などの係の立候補を子どもに募り、割り振ります。本人が嫌がることはさせないので「何もしない」を選択してもOK。それぞれの思いを尊重します。
午後3時に閉店し、後片付けが終わると再び振り返りを兼ねたミーティングです。子どもたちが一人ずつ自分の頑張りや良かったところを発表し、自信につなげています。
今夏は月平均60人のお客が来店し、子どもたちも注文を取ったり皿を運んだりと大活躍。「互いを認め、尊重し、大人と子どもが対等に楽しんでいるところが、むぎむぎの良いところです」
★多方面からの支援
「最初に小麦の種を譲ってくれた農家さんは、畑やビニールハウス、機械類も貸してくださり本当に感謝しています。1年で消費しきれないほどの小麦や野菜が取れました」。それでもカフェで使う食材は不足気味で、フードバンクから提供される食品に助けられていると言います。
こども食堂に合わせて料理やバスボムを作るワークショップを企画したり、メンバー以外の人がボランティアで読み聞かせやパネルシアターを申し出てくれたり。こどもカフェを中心にいろいろな人の輪が広がっています。
長男の碧和(あお)ちゃん(6)と参加する丸岡明日佳さん(松本市会田)は「お客だった時から息子と一緒にうどん作りを楽しんでいます。畑もカフェもできる人ができることをやり、やってくれた人には感謝を伝える。強制感のない心地よい場所です」。

次回の「こどもカフェむぎむぎ」は1月16日午前11時~午後3時。参加費は大人500円、3歳以上の子ども300円。要申し込み。詳細はフェイスブックで。問い合わせは太田さんTEL0263・31・0901