テニスボールで手軽に体ケア

健康運動指導士 森貴代美さんに聞く

テニスボールを手のひらでころころ、足の裏でぐりぐり。そんなふうに、テニスボールを使って体をほぐす方法があるという。こたつにあたりながらでもできそうだ。健康運動指導士の森貴代美さん(46、松本市内田)が開く出前教室を訪ねてみた。

「ころころぐりぐり」気持ちよく

12月中旬、松本市の寿台地区福祉ひろばに参加者たち30人余りが集まった。まずは頭の体操。じゃんけんゲームで脳を動かし、森さんと参加者の関係を温める。休憩の間にテニスボールが配られて、本題だ。
最初は、ボールを両手で挟み、手を開いたまま団子を丸めるような動き。次は、片手をひっくり返し、甲の上で動かす。今度は腕。だんだんとずらしていく。
新しい部位になるたびに、森さんは「ボールを当てて、ころころしてみましょう」と優しく声を掛ける。その口調のごとく、あまり力は要らないよう。時間は、長くても30秒ぐらい。時折、「痛(いた)気持ちいいところは強めでもいいです」と付け加えた。
鎖骨の辺りはお勧め。骨の下に沿ってボールをころころ。「皮膚の奥、細かい筋肉がほぐされます」。肩凝りが改善するという。
力を入れるのは足の裏。ボールを床に置き、押しつぶすように踏む。「ああ、気持ちいい」。参加者から自然に声が上がった。これが腰痛にも効くという。腰がほぐれるのだそうだ。
太ももの裏、膝の裏を刺激したところで教室は終わった。ボールを使ったのは30分ほど。「体があったまったわ」。あちこちからつぶやきが漏れた。
近くの女性(76)は「力の加減がちょうどよかった。ボールを使うとちょっとスポーツ感覚もある。うちでテレビを見ながらできそう」と話した。
今回やった他にもボールを当てる部位や、やり方はあり、森さんがまとめてウェブサイトで公開している。
森さんはもともとスポーツクラブの指導者。独立して「M&K.コンディショニング」(同市村井町北2)を開き、個人トレーナーのほか、整体も習得した。
ボールで手軽に体をケアする方法は、ゴルフや野球などのボールでも試したという。圧がかかる広さや柔らかさでテニスに落ち着いた。圧は強すぎると、筋肉を痛めてしまう。
出前教室は、地域の集まりや企業などで行っている。問い合わせ、森さんTEL090・8324・8215

【森さんが実践 テニスボール体ほぐし法】

①両手で挟んでころころ。親指の付け根を強めにすると気持ちいい

②腕は内側も外側もころころ

③鎖骨の下に沿ってころころ。腕を斜めに上下させる

④足の裏で押しつぶす。膝に手を当てると圧が加わる。何かにつかまって立ってやってもいい

⑤ももの裏に当てる。ボールを動かしながら気持ちいいところを探る

⑥背中もぐりぐり。壁を使う方が安定する。デスクワークの多い人におすすめ