福間洸太朗さんピアノリサイタル 「共鳴する天才たち」

松本市島内の市音楽文化ホールは22日、ベルリンを拠点に世界で活躍するピアニスト福間洸太朗さん(39)のリサイタルを開く(MGプレス共催)。豊かな情感を卓越した技巧で表現する福間さんが今回奏でるのは、ショパンとシューマン、ラフマニノフとスクリャービンという、それぞれ刺激し合った2組の作曲家たちの作品。選曲の思いや聴きどころをオンラインで尋ねた。

─リサイタルのテーマ「共鳴する天才たち」とは?
「ショパンとシューマンは共に1810年生まれ。ラフマニノフとスクリャービンは1歳違いで、ロシアの音楽院生時代からのライバル。いずれも多くのピアノ作品があり、2組を対比させたかった」
「私は5歳でピアノを始める前からショパンが好きで、彼が亡くなったのと同じ年齢になった。スクリャービンは1月6日で生誕150年。私のデビューアルバムはシューマンの作品集。ラフマニノフは10、20代の頃は苦手意識があったが、ピアニストとして成長させてくれた。4人とも思い出深く大切な作曲家だ」
─聴きどころは?
「ショパンの『バラード第2番』とシューマンの『クライスレリアーナ』は、感情の起伏が激しくドラマチックな作品。特に「クライスレリアーナ」は、作曲家が複雑な心境や愛情を表した傑作だ。私が10代で留学したパリの音楽院で、初めて取り組んだ課題曲。20年たった今だから、表現できることを大切にしたい」
「ラフマニノフの『幻想的小品集』は、ロシアの重厚な響きで民族色が強い。スクリャービンの『ソナタ第2番』は、宇宙に飛翔するかのように幻想的。ラフマニノフに負けじと練習し、右手を痛めて左手の表現を研究したことが、作品の個性となって現れている。注目してほしい」
─松本公演は初めて。
「音楽を愛する人が多い土地の、響きの良いホールで演奏できるのは光栄。このプログラムは松本が最終公演なので、楽しみにしてほしい」

午後3時開演。全席指定。チケットは一般4000円、25歳以下2000円。同ホール(TEL0263・47・2004)で販売している。