剣道・塩尻志学館 女子団体 5人で北信越へ

剣道の北信越高校新人大会(2月5、6日・富山県砺波市)女子団体に、塩尻志学館が7年ぶりに出場する。塩尻高時代の1979年に全国高校総体(インターハイ)にも出場した古豪だが、現在1、2年生の女子は団体メンバーの5人だけ。それでも私立の強豪校と並んで県代表に名を連ねた部員らは「一戦一勝。チーム力で勝負」と張り切る。
予選の県新人大会(昨年11月)は2回戦からで、初戦は岩村田(佐久市)に5-0で完勝。続く準々決勝は、北信大会の個人1、2位を擁する長野商業を相手に大将戦までもつれたが、武井美侑(みゆ)(2年)が難しい「逆胴」を決めて勝ち、計3-2で制して4強入り。北信越出場を決めた。

武井美と双子の妹で中堅の武井愛侑(まゆ)は、共に3段の実力者。小学1年生の時に地元のクラブで競技を始め、切(せっ)磋琢磨(さたくま)して腕を磨いてきた。昨年度は女子部員が姉妹しかおらず、団体に出場できなかった。
状況を打開するきっかけになったのは、広陵中で姉妹と共に汗を流した髙木ひなた(2年)の入部。昨春、男子バレーボール部のマネジャーをやめ、剣士に復帰した。さらに1年生の降旗碧海(あみ)(梓川中出)と増田萌香菜(もこな)(塩尻中出)が入り、メンバーが5人そろった。
副将を務める髙木は「2人(武井姉妹)が頑張る姿を見て、もう一度一緒に剣道をやりたくなった」といい、「個人よりチームで争う団体戦が好き。1年間のブランクがあり、体力を取り戻すのに苦労したが、チームのために全力を尽くす」と意気込む。
武井愛は、個人は中信大会1位。「いろいろな技を繰り出し、先に1本を取りたい。北信越は強豪ばかりだが、やるからには勝ちにいく」と力強い。
本年度就任した中島和成監督(43、同校教諭)は「吸収力が高く、伸び盛りのチーム。技術的には上位と互角に戦う力があり、あとは気持ちの問題」と選手を鼓舞する。
主将の武井美は「相手が強くてもひるまず、果敢に前に出て攻めたい。個々の持ち味を発揮し、全員の力で勝ちたい」と、チーム力を強調する。
北信越大会の団体は、男女とも各県4(開催県のみ8)校の計24校が出場。中信勢は女子で、県大会の準決勝で志学館を破り、決勝で佐久長聖に敗れて2位になった松商学園(松本市)も出場する。