助産師さんとおしゃべり―「ままのてつなご@信州」オンラインWS

子育て中の母親らでつくる「ゆめサポママ@ながの」がオンラインで開く「ままのてつなご@信州」は、育児中のママたちが気分転換できるさまざまなワークショップを無料(一部有料あり)で開いています。その一つ「助産師さんとのおしゃべり会」は、乳幼児を抱える母親がちょっとした悩みを聞ける場として好評です。そこで出た悩みと助言の一部を紹介します。

乳幼児の母親が気軽に悩み相談

おしゃべり会は県助産師会の協力で開き、昨年12月は会長の鹿野恵美さん(伊那市)、佐藤志穂さん(飯山市)、林辺由利子さん(松本市)の3人が担当。県内のママ5人(妊婦1人)も参加しました。

―離乳食を始めて2カ月。最近便秘が気になっています(子ども8カ月、長野市)
「食物繊維が多いサツマイモや納豆を離乳食として食べさせるほか、おなかをさするのも効果的です。食事中や遊んでいる時にさゆ、麦茶などの水分を取る機会を増やすのもいいです。嫌がれば無理に飲ませなくても大丈夫です」
「排せつしそうな時が分かれば、おむつを外して、赤ちゃんを支えながらおむつやペットシーツの上でさせる方法もあります。排せつは寝ながらではなく起きた状態の方が望ましく、おむつを取ると開放的になって出やすい場合もあります。無理のない範囲で試してみてください」

―背中に寝汗をかいて、少しぷつぷつしたものができている。病院に行くタイミングは?(3カ月、佐久市)
「家の中は室温が保たれ、冬でも汗をかくことがあります。赤ちゃんは体温が高いので、通気性の良い肌着にしたり布団を薄くしたりして調節してください」
「汗をかいたらガーゼで優しくポンポンと拭き、その後に保湿クリームを塗るのもいいです。赤ちゃんがかゆがっている、不機嫌、ぷつぷつから滲出(しんしゅつ)液がある―といったときは病院で診てもらってください」

―離乳食を1日に1食始めたけれど、育児書やネットを見るといろんなことが書いてあり、何を食べさせたらいいか悩みます(6カ月、長野市)
「離乳食を始めた時期はアレルギーの心配があります。一つの食材を一さじ食べさせ、様子を見ながら徐々に食材を増やしていくといいです。まずは手に取りやすい食材、親のやりやすい方法で試してみてください」
「嫌がって食べないこともありますが、当たり前だと思ってストレスを感じずに進めてほしいです。情報を読み比べせず、自分に合いそうなものを絞るといいですよ」

―卒乳後、寝付く時におっぱいを触りながら寝ます。無意識なので力が強く、痛くて困っています(1歳11カ月、伊那市)
「子どもが落ち着く安心材料なのかもしれません。絵本の読み聞かせや、ぎゅっと抱きしめてスキンシップを取るなど、違う“安心”材料を探してみてはどうでしょうか」
「『痛い、やめて』と言うと、ママが喜んでいると勘違いする場合もあります。不快なら我慢せず、『痛いから優しくね』としっかり気持ちを伝えることも大事だと思います」

鹿野さんは「助産師のアドバイスだけでなく、ママの経験談や情報交換の場として利用してほしいです。特に悩みがなくても、話をしたり聞いたりして気持ちが軽くなってもらえたら」と言います。
次回のおしゃべり会は2月9日午前10~11時。県助産師会では毎週火・木曜午前10時~午後4時、無料電話相談を行っています。TEL0263・31・0015

【ままのてつなご@信州】「孤育て」になっているママと子どもの心のよりどころになりたい|と昨年10月スタート。Zoomアプリを使い、ママ同士のおしゃべり会や専門家との相談会、親子で楽しめるワークショップなどを月・水・金曜午前10~11時に開く。いずれも事前申し込みが必要。イベントの開催情報や申し込みはLINEから。