アンテJrユース 北信越L初参戦

発足10年 大舞台へ

サッカーのアンテロープ塩尻ジュニアユース(中学生年代)が今季、高円宮杯U─15(15歳以下)北信越リーグに初参戦する。昨季の県リーグ1部で16勝1分け1敗の好成績を挙げて初優勝し、入れ替え戦を制して昇格を決めた。チーム発足から10年、目標としてきた大舞台で、新たな挑戦が始まる。
昨季の県1部は10チームが総当たり2回戦で争い、アンテは18戦で計87得点・13失点と、高い攻撃力と安定した守備を見せた。最終は勝ち点49でFCセダック(松本市)と並んだが、当該チームの対戦成績(1勝1分け)で1位になった。
入れ替え戦は、昨年11月に全日本U─15選手権北信越大会(出場18チーム)と兼ねて行われ、アンテはアルビレックス長岡(新潟)を2─1で破って昇格を決めた。
入れ替え戦でも得点したエースストライカーのFW村上颯汰(塩尻3)は「一昨季に3位に終わった悔しさを昨季にぶつけた」といい、「チーム一丸で失点を抑え、1点でも多くゴールを目指したのが結果につながった」と振り返る。
卒業する3年生は北信越の舞台に立てないが、主将のFW和田陸(同)は「1年生の時からずっと目標にしてきた。強敵にひるまず果敢に挑んでほしい」と後輩にバトンを託し、自身はプロを目指して石川の強豪高に進学する。

全国のレベルで戦えるチームを

アンテのジュニアユースは、育成してきたジュニア(小学生年代)の受け皿として2012年、1期生7人で発足した。中信リーグ3部からスタートし、同2部、1部、県2部で優勝。19年から県1部で3年間上位を争った。
新チームの主将に就いたMF髙山温翔(はると)(広陵2)は「3年生にはまだかなわない。多くを吸収し、追い付き追い越せるように実力を付け、北信越に臨みたい」と気合を入れ、奥田真央監督(47)は「ようやくスタートラインに立った。全国レベルで戦えるチームを目指し、選手を育てたい」と力を込める。
12チームが争う北信越リーグは4月に開幕予定で、県内からアンテのほか松本山雅U─15(昨季5位)と長野パルセイロU─15(同8位)が参戦。昨季最下位だったアンビシオーネ松本は県1部へ降格する。