松本国際・増澤(女子)松商・丸山(男子) 全国高校選抜新体操に初出場

新体操の全国高校選抜大会(3月18、19日・熊本市)に、女子の増澤さな(17、松本国際2)と男子の丸山和孝(16、松商学園1)が初出場する。予選の県新人大会でそれぞれ男女の個人総合を制した。クラブチーム「WingまつもとR・G」(松本市)で技術と表現力を磨いてきた2人は「目指すは上位入賞」と張り切る。

増澤は、県新人大会(昨年11月、伊那市)を種目別フープ1位、ボール2位の総合34・050点で制した。得意のフープは、技の難度を示すDスコアでただ1人11点台をマークし、演技の出来栄えを示すEスコア(実施点)との合計で17・150点と、昨夏の県総体(14・550点で4位)から大幅に上積みして成長を示した。
3歳でWingに入って新体操を始め、鉢盛中3年時に全国中学大会に出場。今回はそれ以来の全国の大舞台だ。
153・5センチと小柄だが、クラブ内一の体の柔らかさと、高い身体能力が武器。同クラブの鈴木あおいコーチは「体の線の美しさや大きく見せる演技は、長身選手に見劣りしない。ミスがなければ入賞(10位以内)できる」と背中を押す。
全国大会はリボンとクラブを加えた計4種目で競うため、体力面が課題に。増澤は「ミスを少なく、4種目とも自分らしい演技で楽しく踊りきりたい」と意気込む。

丸山は、県新人大会(昨年10月、長野市)は種目別クラブとスティックとも1位(計29・35点)で、2位に5点以上の大差をつけた。得意のクラブはDスコア、Eスコアともただ1人7点台で14・75点をマーク。「ミスを少なくまとめたが、動きが雑だった」と反省し、この冬は体の線を意識した動きと表現力を磨いている。
小学1年生からWingで競技し、開成中1、2年時に全日本ジュニアに出場した。高校生になって体が一回り大きくなり、ダイナミックな演技に力強さが増した。
昨夏の県総体個人総合は、同じクラブの室賀友祐(松本筑摩3)に0・2点差で敗れてインターハイ出場を逃し、今回が高校生になって初の大舞台。クラブの百瀬奈津代コーチは「素質があり、まだ伸び盛り。思い切った演技をしてほしい」と期待する。
全国は、県大会の2種目にリングとロープが加わる。丸山は「力強くも美しい演技がしたい」と力を込める。