【働くママ・パパ】出張専門で犬のトリミング・西村里実さん

子どもとの生活を軸に 技術を生かして起業

出張専門で犬のトリミングをする「うちのモモ」オーナーの西村里実さん(38、松本市梓川倭)。3人の子ども(小学5年、3年、年長)との生活を軸に、動物と飼い主の気持ちを尊重した施術を心掛けています。

★ペットショップ勤務から独立
小学生の頃から物静かで愛犬の世話をよくしていた西村さんは、もともと美容師になるのが夢でした。しかし、初対面の人と話すのは苦手。進路に悩んでいた時、犬の美容師「トリマー」の仕事を知り目標が定まります。
東京コミュニケーションアート専門学校(東京)に進み、ペットトリマーになるための知識や技術を学びます。卒業後は実家(安曇野市三郷明盛)に戻り、山形村のペットショップに就職。25歳で夫の大介さんと結婚し退職。2010年に長女実春(みはる)さん(11)、12年に長男陽介君(9)、15年に次男春樹ちゃん(6)を出産します。
陽介君を出産して1年後、以前働いたペットショップに月1回パートとして復帰します。春樹ちゃんの妊娠・育児で仕事を離れている間も、実家の犬の手入れやはさみの練習をするなど仕事から頭が離れないようにしていました。
独立のきっかけは突然訪れます。春樹ちゃんが入園するとペットホテルに転職、その1年後にオーナーが廃業を決めたのです。
お客の受け入れ先を探す姿を見て、高齢のためワクチン接種を諦めた犬や、車を運転できない飼い主の助けになりたい-。そんな思いが日に日に強くなり起業を決意。20年7月、「うちのモモ」をオープンします。

★犬と飼い主の気持ちを大切に
出張エリアは自宅からおよそ20キロ以内の松本、安曇野、塩尻市、山形村です。依頼が多いのは、全身カット、シャンプー、耳掃除、足裏の毛のカット、肛門線絞りを含むセット(重さ5キロまで6500円~)。出張費は片道の交通費としています(10キロ以内は無料)。
訪問先で洗面台などを使う場合は、床や壁を汚さないようにビニールシートを敷き、マスキングテープで養生してから始めます。施術は、30分のカウンセリングを含め約2時間。犬の性格を探りながら、嫌がる箇所などは2回に分けるなど臨機応変に対応しています。
「暴れていたワンちゃんが、回を重ねるうちに身を任せてくれた時は本当にうれしいです」。訪問先で飼い主から犬に関する相談や質問を受けることも多く、専門書を読むなど勉強は欠かせないと言います。

★子どもとの時間
「帰宅する子どもを家で迎えたい」との思いから、仕事は午前9時半~午後4時と決めています。
金、土曜日の午後7~8時は、子ども3人と少林寺拳法の教室へ。最初に始めたのは西村さん。万が一の時に子どもを守りたいと思っていたときに市の広報紙で教室を見つけ、門をたたきました。
「親子で過ごす楽しい時間。私たちを応援してくれる夫には感謝しています。目標は親子で黒帯です!」
子どもに対して先回りの発言をしないように気を付けていたら、いつの間にか自ら動くようになったという西村さん。「仕事も子育てもお互いに信頼関係を築いていきたいです」

「うちのモモ」のインスタグラム。TEL080・5108・8967(午前9時~午後5時)。メールmomo.houmon@gmail.com