シェアサロンで美容系事業応援

開業後押し 働き方も自由に

いくつになっても、フルタイムで働けなくても、好きなことを諦める理由はない─。
エステやネイルなど美容系サロンの開業を応援し、自由な働き方にもつながるシェアサロンが松本市浅間温泉1に誕生した。「Den of(デンオブ)」。個人事業主が場所を借りて営業する。
専有できる個室、時間でシェアする個室、ネイリストやアイリストによる施術ブースを設置。共用機器もあり、初期投資やリスクが抑えられる。多様な施術を1カ所で受けられる総合サロンだ。
長年自宅でエステやネイルなどのサロンを開いていた古厩麻奈美さん(49、同市)が開設した。サプリメントの正しい知識を伝える「サプリメントバー」も設置した、ユニークなシェアサロンをのぞいてみた。

9事業主が入居 利用客にも利点

異なる事業主によるエステやネイル、まつげパーマ、整体などのサロンが1つの店内に同居する「Den of」。専用で使える個室、複数が時間でシェアする個室を2部屋ずつ備える。ネイリスト、アイリスト専門の施術ブース、共用できるコラーゲンマシンなどを置いた部屋もある。
現在、20代から60代までの9事業主が入居し、シェアする。メニューや料金、営業時間の設定はそれぞれ異なる。「Denof」は全体の店名で、「Den」は隠れ家や小部屋の意。この名の後に個々のサロン名を名乗る。サロン同士で重なるメニューもあるが、多彩な施術者がいることは強み。「悩みを分かってもらえる同年代に施術してほしい」など、利用客の選択肢が広がるからだ。
入居、シェアする事業主の半数は、代表の古厩麻奈美さんの自宅サロンの利用客だった人たち。美容に関心を持ち、開業を目指して古厩さんから技術を学ぶ。ただ、開設場所や初期投資の負担など課題は多く、「皆さんの夢や生きがいを応援、後押しできたら」と考えた古厩さん。利用料を抑え、開業のハードルを下げたシェアサロンの開設を決めた。

サプリメントで健康もサポート

熊藤美幸さん(50)は自宅では場所の確保が難しく、シェアサロンの開設を機に開業。空いた時間に予約を受けられる自由さがあり、子育てや別業種のパート勤務と両立しながら夢も諦めない。「人生100年時代、残り半分は好きなことをしたい。まだまだいろいろ挑戦できる年代です」
「時間に縛られず、自分のペースで働くスタイルに憧れていた」と話すのは、脱サラして開業した松井綾子さん(25)。この場で「やりたいこと」に打ち込み、他の仕事も掛け持ちする。同業者と日々同じ建物で顔を会わせるシェアサロンは「同じ夢を持つ仲間と、情報も刺激も与えあえるありがたい場」と感謝する。古厩さんも自身のサロンを店内で営業しながら「これからの時代を生き抜く戦略を持ち、いろんな働き方があっていい」とエールを送る。
古厩さんも新しい動きを始めた。サプリメントアドバイザーの資格を持ち、店内の「サプリメントバー」でサプリのドリンクなどを提供(3月6日まで休止)。正しい知識や選び方のアドバイス、相談に応じ、サプリを使った食品も出す計画で、「身近に感じてもらい、生活習慣を見直すきっかけにもなれば」。内から体に働きかけるサプリと、エステとの相乗効果を提案し、多方面からの美と健康のサポートに情熱を傾ける。
新たに利用するネイリスト、アイリストを5月から募集する予定。詳細はウェブサイト=こちら=で。Den ofTEL090・1543・4898