新体操の動きで健康に シニア向け教室

ボールやフープ、リボンなどさまざまな手具を操作しながら音楽に合わせて演技する新体操。しなやかで華麗に踊るその姿に誰もが憧れる。松本市を拠点に活動するNPO総合体操クラブWing(ウイング)は、無理なく楽しく、新体操の動きを健康体操に取り入れたシニア向けの教室を開いている。教室の様子をのぞいた。

楽しく運動効果アップ

講師は、同NPOの事務局長で、普段は子どもたちに新体操を指導する西沢啓子さん(64)。松本市蟻ケ崎西町会の健康づくり推進員も務め、白板地区や城北公民館でも新体操を取り入れた大人の健康体操の普及に力を入れる。
2月の教室は、昨年12月にオープンしたWingスタジオ(同市開智2)で人数を制限して開催。平均年齢70歳を超える女性4人が参加した。
まずは、ストレッチを兼ねた準備体操を入念に。西沢さんが考案した、童謡「手のひらを太陽に」に合わせた体操は、両手首をぶらぶら回したり、その場で足踏みをしたり。「心拍数を上げて、体を温めるのが大切」と西沢さん。
次は、骨盤周りの筋肉をほぐす「くねくね体操」。西沢さんは「年を取ると体が硬くなりがち。柔軟性を高めることが転倒予防やけが防止につながる」とアドバイスする。
この教室では、骨粗しょう症予防の「かかと落とし」や、女性が多いことから「おっぱいが垂れないように」と、ゴムチューブを使った大胸筋のトレーニングも。ヒップアップの運動も取り入れる。
一汗かいた後に始めた新体操は、リボンに挑戦。競技用は長さ6メートルだが、今回は子ども用の3メートルを使用。左右の手で交互に持ち替えながら、空中でひらひらとらせんを描いたり、低空でくねくねと蛇形を描いたり。
最年長参加者の丸山ふき子さん(79、同市島内)は、「頭では分かっていても、やってみると難しいね」と苦笑いする。
リボンが床に着かないようにするためには、常に手首を動かし続けなければならないが、空中で絡まってしまうなど悪戦苦闘。それでも「楽しい」と額に汗をかきながら生き生きと取り組む参加者の表情がいい。
普段は城北公民館のサークルで西沢さんから指導を受けている竹内美佐子さん(72、同市沢村)は「毎回違う手具を使うので気分はまさに新体操選手です」と笑顔だ。
西沢さんは「手具を使った方が楽しいし、運動効果も高まる。全身のストレッチで柔軟性を養い、正しく美しい姿勢にもつながる」と効果を話す。
月2回ほど平日の昼間に開く教室は、65歳以上を対象にシニア割で参加費1回500円。コロナ禍で開催日時は問い合わせを。同NPO TEL0263・50・7148