【像えとせとら】信州スカイパーク十二支の動物像(塩尻市洗馬)

躍動感 遊び心くすぐる12体

信州スカイパーク(松本・塩尻市)の南端「野と花のゾーン」の一角にある広場に、十二支の動物の像が円形に並んでいる。12体は、アルミ製のプレートでできたパーツを、何枚か重ねて作られている。まるで、ぜんまい仕掛けのおもちゃのように動きだしそうだ。
それぞれ高さ1メートルの台に載り、動物により高さ60センチ~1メートル、幅50センチ~1メートルほど。よく見ると、ネズミの足元には穴が開いたチーズがあり、龍(たつ)の足は「ドラゴンボール」をつかんでいる。トラのしま模様はプレートをくり抜いて表現。前脚を上げたウマやヒツジは躍動感があり、まん丸目玉のサルの顔も愛きょうがある。
公園を造った県松本建設事務所によると、像がある「入口広場」は1995(平成7)年11月に完成。「公園の玄関口に、遊び心のある芸術的なものを配置した」という。
十二支の外側をぐるりと囲むのは、星占いで用いる12の星座を描いたモニュメントだ。自分の干支(えと)にちなむ動物と、誕生日の星座を探してしまうのは、遊び心をくすぐられたから?広場には木のベンチがあちこちに置かれ、園内をウオーキングする人などが休憩している。
すぐ近くに針葉樹の迷園(迷路)や、公園や北アルプスが一望できる展望広場も。暖かくなれば、花で描く地上絵も現れる。すがすがしい空気を吸いながら歩き回り、少しだけ運動不足を解消した。