地域づくりインターン生平林洸さん 入山辺の魅力を発信

松本大の研究員として 中山間地域で活動広げる

松本大(松本市)の卒業生が、同市の地域づくりセンターなどを拠点に活動しながら学ぶ「地域づくりインターンシップ(就業体験)戦略事業」。最後の5期生で、3月末でインターン期間を終える平林洸さん(25)は、自身が派遣された入山辺地区にほれ込み、終了後も住み続けて地区の魅力を発信していく。
大学在学中に地域づくりに関心を抱き、卒業後にインターン生になった平林さん。卒業論文で県内外の中山間地域を調査したこともあり、松本大の特別調査研究員として2019年4月、入山辺地区に派遣された。
同地区の課題は、高齢化率の高さや空き家、遊休農地の多さ。平林さんは住民団体「こんな山辺にするじゃん会」の活動に参加し、もち米の収穫やそば打ちを体験するイベントや、市街地での農産物販売を手伝い、会の活動をSNSで発信。「中山間地域だからこそできる」と、狩猟の免許も取得した。
インターン終了後は自身が住んでいる元の空き家を、シェアスペースやサークル活動の拠点など住民が交流する場所にしたいと言う。自身が講師を務める「ハンティングツアー」を計画し、参加者とわなを仕掛けたり、捕れたシカを解体してカツやカレーにして食べたりすることも考えている。昨年、大学生を招いて実施したプレツアーが好評だった。

愛着が湧き住み続ける

平林さんは長野市出身。インターン終了後は実家に戻るつもりだったが、「人が温かく、住みやすい入山辺に愛着が湧いた」。終了を前に、地域の活性化や課題解決に取り組む若者を認定する松本市の「地域づくりヤングマイスター」にもなった。
今後はブドウ農家を手伝ったり、シカの駆除などをして、生計を立てるつもりという。平林さんは「入山辺が、皆が楽しく暮らせる場所になってほしい。その素晴らしさを、住民と地区外の人たちに伝えていきたい」と意気込んでいる。