【スタッフコラム・編集室から】スポーツの力を信じたい

北京冬季パラリンピックの熱戦もあとわずか。20年前、私は米国ソルトレークシティー大会を取材しました。当時出場した選手が北京でも活躍している姿を見て、大変勇気づけられています。
長野五輪・パラからも24年。当時、県スポーツ国際交流員として、インスブルック五輪のアイスホッケー金メダリスト、ユーリ・リャプキンさんがロシアから招かれました。長野の社会人チームで一緒にプレーしたことがありますが、まさに「風林火山」。風のように速く、静かな林のように気配を消し、火のように迫り、ぶつかっても山のように微動だにせず…。全く歯が立ちませんでした。
人柄が優しく、日本語がすぐに上手になった奥さんのアーラさんと一緒に信州の子どもたちと親しく接していました。私も、リャプキンさんにサインしてもらった旧ソ連アイスホッケー代表のレプリカユニホームを大切に持っています。
ウクライナ侵略を受け、パラリンピックなどスポーツの場からロシア人を排除する動きが続いています。でも、選手の国際交流を遮断してしまうのではなく、何とか工夫しながら続けることで相互理解を深めたい。外部からの情報や接触、自由な意見表明を遮断したがる独裁者を利することのないように。
「共生社会」の実現を掲げるパラリンピック中も続く戦争。そうした時だからこそ、相互理解に果たすスポーツの力を信じたい。四半世紀前の交流の思い出から、そんなことを考えました。