秋田伝統の漬物×チーズ“イブリガッツォ”SNSで反響

SNSのツイッターで「イブリガッツォ」の写真がバズって(拡散されて)いる。秋田県の伝統的な漬物「いぶりがっこ」にクリームチーズを挟んだおつまみで、白馬村神城の柏原美千代さん(69)が家族と考案した。乗りで付けたネーミングも受け、「いいね」は7万を超える。
イブリガッツォは、柏原さん家族が営む宿「木塵(もくじん)」(同村神城)の宿泊客に出した料理の一品。最近日本でも人気を集めたイタリアの伝統菓子「マリトッツォ」のような見た目がかわいらしい。
輪切りにしたいぶりがっこの真ん中に切れ込みを深く入れる。そこにたっぷり挟んだクリームチーズのまろやかさと、いぶりがっこの塩気や薫製の香りが絶妙に調和する。ポリポリとした歯ごたえも小気味いい。日本酒、ワインなどとの相性もバッチリ。現在は提供を終えているが、宿泊客からも好評だったという。
美千代さんは当初、昨秋訪れた東北で土産に買い求めたいぶりがっこを、好物のクリームチーズと層状に重ねた品を試作。いぶりがっこでクリームチーズを挟むスタイルは、長男の周平さん(43)が丸いパンに生クリームを挟むマリトッツォから着想した。
1月下旬、周平さんがイブリガッツォの写真を自身のツイッターに投稿。すると、「いいね」と共に「お酒がすすみそう」「絶対うまいやつ」「やってみよう」など多くのコメントが付いた。「家族といつも新しいものを編み出したいと考え、乗りで楽しんだ流れに思わぬ反響があり驚いた」と美千代さん。
一方で心配の種もある。改正食品衛生法施行で、販売用のいぶりがっこ製造には営業許可の取得が必要になった。そのため、自宅の小屋などで小規模に作ってきた高齢の農家の中には作り続けることを諦める声も出ているという。美千代さんは「生産者ごとに味に個性があるのですが…」と、今後を案じる。