近所付き合いスムーズに 転入者「紹介カード」

松本市芳川地区の課題解決に取り組む有志団体「芳川いきいきプロジェクト」は、同地区への転入者が近所付き合いをスムーズに始めるための「紹介カード」を作った。春の引っ越しシーズンに合わせ、4月から芳川出張所の窓口に置き、希望者に利用してもらう。
芳川地区への昨年3月の転入者は、約300人と市内でも多い。同プロジェクトは転入者が多く、住民同士の交流が希薄なのが課題と認識。カードは、メンバーで信州大農学部の関流星さん(19、松本市出身)が「家族同士が接点を持つツールに」と発案した。
家族の人数によりA5、はがき、名刺サイズから選べ、上に「引っ越してきました」のタイトルがある。書く内容はあえて指定せず、自由に書けるようにしたのがポイントだ。
「『子どもが吹奏楽をやっているので楽器の音が聞こえる』『ペットを飼っているので、鳴き声がするかもしれない』などと書くことで、未然にトラブルが防げれば」と関さん。現在は桜柄の春バージョンで、信大生のメンバーが季節に合わせてデザインを作り替えていくという。
関さんは「使ってもらえる工夫などにかなり悩んだので、形になってほっとしている。改良の余地はあるが、地域がどう変わっていくか楽しみ」。3月まで同地区地域づくりセンター長を務めた塩原正秀さん(60)は「隣近所の関係づくりは防災や見守りにつながる。この地域に合った提案をしてくれた」と感謝した。
同地区は昨年度、市の「地域づくりセンター強化モデル事業」の対象地区となり、芳川地域づくり協力隊を発足。同プロジェクトは実働部隊として住民や信大生などでつくり、住民同士の交流を深める活動を企画している。