犬と共生できる社会を 安曇野に長期預かり施設開設

ドッグステイハウスDog’s安曇野市

「ドッグステイハウスDog’s」。芝生のドッグランは約440平方メートル。犬舎には、固定ゲージが四つあり、それぞれ高さ170センチ、幅約100センチ、奥行き140センチと大型犬がゆったり過ごせる広さだ。冷暖房完備、24時間愛犬の様子が確認できるモニターも付く。スパで入浴でき、ドッグバス、トリミングテーブル、メガブロードライヤーを備える。
宮脇史さんは伊那市出身。3年前、教員をしながら保護犬のボランティアの活動を始めた。年を取ったり、けがをしたりして捨てられた犬と出合った。自身も2匹の秋田犬、茶々、寧々と暮らしていた。仕事がうまくいかず気持ちに余裕がない時は、しっかり面倒を見られないという悩みも抱えていた。

元教員の宮脇さん 環境設備整えて

認知症で夜鳴きをし、飼い主が眠れず、体力的にも精神的にも限界といった話も聞いた。「自分の経験からも、飼い主だけを責められないという気持ちがあった」と宮脇さん。「飼い主も犬も幸せにしてあげたい」と強く感じたという。
小中学校で担任を持ち、30年近くばりばり働いてきたが、教員を辞めることに迷いはなかった。「先生は私じゃなくてもできる。一度しかない人生、もっと犬と関わりたい」。動物の仕事をすることは、小さい頃からの夢でもあった。
家庭犬トレーナー1級、動物健康管理士、ドッグシッター、ペットシッター。施設をつくるだけでなく、犬に関する資格を取得し、宮脇さん自身のスキルアップも目指した。
老犬ホームを中心とした長期預かりは、全国的にもまだ珍しいという。「一生きちんと責任を持ち、最期まで幸せに暮らせるお手伝いができたら」。需要が増えれば犬舎を増やすことも考えている。
幸せに暮らす犬がいる半面、繁殖用の犬の劣悪な環境での飼育、飼育放棄、殺処分など、厳しい状況に置かれた犬もいる。介護経験などをブログで発信し、意識改革の一助にするつもりだ。「ここに来たら、絶対幸せにしてやりたい」

【メモ】
【料金】◇長期預かり・老犬ホーム▽保証金(返金あり)小型犬8万円、中型犬10万円、大型犬12万円▽利用料(1カ月)5万5000円~、6万6000円~、7万7000円~
◇ドッグスパ(ドッグラン付き)▽セルフ小型犬800円、中型犬1000円、大型犬1200円▽手伝いあり1500円、2000円、3000円▽お任せ2500円、3500円、5000円。
イベント利用(貸し切り)にも対応する。詳細はウェブサイトで。